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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き
 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。
選者のひとこと
 去年(2010年)の九月のこのコーナーで紹介した李白の「静夜思」と舞台はまったく同じだが、李白の「静夜思」の連句、結句では「頭(こらべ)を挙げて山月を望む 頭を低れて故郷を思う」と明らかに自分の郷愁の念を詠っているのにたいして、王建の「十五夜月を望む」の連句、結句は「今夜月明人(ひと)尽(ことごと)く望むも 知らず秋(しゅう)思(し)の誰(た)が家にか在(あ)る」と同じ情、故郷を思う情を客観的に詠っている。清の沈徳潜の編集した唐詩の解説書『唐詩別裁』は、これを「おのれの秋に感ずるを説き明らかさざる故に妙あり」と評している。

・わたしの漢詩歳時記ー九月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー八月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー八月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー八月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー六月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー六月中旬
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・わたしの漢詩歳時記ー五月下旬
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・わたしの漢詩歳時記ー四月下旬
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・わたしの漢詩歳時記ー三月下旬
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