漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。
爆竹、桃符(お守り)、屠蘇、そして春風に初日、新しい年を迎える期待と喜びにあふれている。心が華やぐ。 屠蘇は、中国漢末の名医華佗(?~208年)の処方に入っているので、ほぼ二千年の歴史があるが、昨今の中国ではあまり見かけなくなっている。ちょっと淋しい。 お屠蘇が日本に伝わったのは嵯峨天皇の弘仁2年(811年)に宮中で用いられ、その後民間に広まったと聞く。お屠蘇が里帰りして中国の家庭のお正月の食卓にもどってくるー―考えられないことでもない。文化の交流には、こういう側面があってもいいのではないだろうか。