漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。
「春宵一刻值千金」の名句で知られる宋の詩人蘇軾、つまり蘇東坡(1036~1101年)は、王維を「詩中に画あり、画中に詩あり」と評しているが、「鹿柴」は一幅の山水の名画を思わせる。人影もない深い山、その濃い林に照り返す淡い夕陽、この光が映しだす青々とした苔…… 輞森(陜西省藍田)の別荘で詠んだ詩で、タイトルの「鹿柴」は鹿を飼う木柵の囲みのこと、別荘の近くでこれを見かけ、その付近の風景を取上げたのだろう。
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