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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き
 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。
選者のひとこと
 転句に「夜来風雨の声」とあるが、北京の春は、雨の日は少なく風の日が多い。それも「春風の狂うは虎の如し」と昔の詩人が言ったような強い風の日がある。
 しかも、蒙古や中国北部の黄土地帯の砂塵を吹きあげ運んでくる「黄塵万丈」の日もある。この黄塵は風に乗って日本にまで行くという。俳句の季語にある「霾(つちふろ)」だ。ちょっとご迷惑の話だが、中国と日本は近いなぁと親近感に似たものを感じることさえある。
 まあ、こんなわけで、結句の「花落つる」は、北京では雨によるものではなく、風によるものが多いようだ。
紹介した『私の漢詩歳時記』
• わたしの漢詩歳時記-三月上旬
• わたしの漢詩歳時記-二月下旬
• わたしの漢詩歳時記-二月中旬
• わたしの漢詩歳時記-二月上旬
• わたしの漢詩歳時記―一月下旬
• わたしの漢詩歳時記―一月中旬
• わたしの漢詩歳時記―一月上旬
• 私の漢詩歳時記―十二月下旬
• 私の漢詩歳時記―十二月中旬
• 私の漢詩歳時記―十二月上旬
• 私の漢詩歳時記ー十一月下旬
• 私の漢詩歳時記ー十一月中旬
• 私の漢詩歳時記―十一月上旬
• 私の漢詩歳時記―十月下旬
• 私の漢詩歳時記―十月中旬
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