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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き
 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。
選者のひとこと
 わたしの家から三、四分のところに護城河という川が流れている。読んで字の如し、城を護る河、封建王朝の都であった北京を外敵から護るための外堀である。その跡を流れているのが護城河なのだ。
 この近くに住むようになって半世紀余、毎年のことだが秋が近づくとどこからかこの川辺に赤とんぼの群れがやって来る。そして知らないうちにどこかに消えていく。……北京は千年の古都、この赤とんぼの群れの演じる秋を迎えるセレモニーも、きっと代々続けられてきたのだろう。赤とんぼの到来がいつまでも続くよう願っている。
 梅堯臣の「雑詩絶句」については「知」と「船」と同じ文字が繰り返されているとか、中仄にはずれるところがあるとかの指摘もあるが、それはそれなりに独特の面白さがあるのではないだろうか。梅堯臣の船上での軽いスケッチだろう。

・わたしの漢詩歳時記ー八月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー七月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー六月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー六月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー六月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー五月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー五月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー五月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー四月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー四月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー四月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー三月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー三月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー三月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー二月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー二月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー二月上旬
・わたしの漢詩歳時記ー一月下旬
・わたしの漢詩歳時記ー一月中旬
・わたしの漢詩歳時記ー一月上旬