ここ数年、北京の茶館の数は一気に増えた。数ある茶館の中でも、四合院(庭を中心にして東西南北に部屋が並ぶ、中国の伝統建築の一つ)を改築して茶館にしたのはまだ数少ない。
北京、地下鉄天安門西駅から歩いてすぐのところにある「清風館」は、そんな四合院を改築した茶館。中国の骨董や古い家具、文化が大好きな30代の青年と書道家の先生でもある30代の青年の二人が経営している。
庭を中心に東側が茶館、西側はオーナー二人の仕事場。北側には元々そこに住んでいるご老人が未だに暮している。茶館店内に入ると、静かな音楽、そしてお香の香りにつつまれる。自らも中国茶好きというオーナー二人は、もちろん中国茶の専門家。
場所がら国内外からの観光客がよく訪れるが、中国の有名なミュージシャン、作家、画家などの文化人もやってくる。「清風館」は一種の文化サロンのような存在。
北京の喧騒から離れ、中国の伝統家屋で中国茶を味わう。店内全体が中国文化一色で飾られ居心地がいい。いつまでも長居したくなる、そんな空気が漂う「清風館」なのだ。
「清風館」
北京市西城区長安街南長街 (電話)010-6603-5979
(地下鉄天安門西B出口から南長街を北へ30メートル行った西側。黄色い提灯が目印)
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