中国語で精進料理は「素食」と言う。
北京東三環路、長虹橋から北東方面に歩いてすぐの所にある、中国の精進料理屋「浄心蓮~PURE LOTUS」。二階建てのカラフルな店内には、至る所に仏像や蝋燭、お香が飾ってあり、仏教徒でもあるオーナーの信条が伺える。
精進料理の精進とは「悪を断って善を行い、務めにに励む」という意味。精進料理に肉や魚を使わない理由は、自分が生きていくため、必要最低限の栄養だけを取るためだそう。肉や魚は栄養が豊富で、多くのエネルギーを生み、必要以上に精力がつきすぎると考えられているのだ。
精進料理は、中国でも最近、一種の流行になっている。自分の健康を気遣ってだとか色々な理由で精進料理を食べる人が増えているのだ。
肉、魚、卵を使わずまた、野菜の中でも、にんにくやねぎ、あさつき、らっきょう、にらといった臭いのある野菜(日本語で「五葷や五辛」)それらも食べないのが基本。
「浄心蓮ーPURE LOTUS」でも、精進料理の規則にのっとり、料理を提供している。
「金剛鯊」という名前の大豆蛋白と植物繊維を海苔で巻き、オリーブ油で揚げた食べ物は、このお店の人気メニューの一つ。口に入れると、まるで鶏肉かのような食感と味。
「無名火豆腐」は、名前の通り豆腐をメインに椎茸、しめじなどのキノコ類をアルミホイルで包んで蒸した料理。全く油っこさがない、あっさりした味付けとなっている。
食後のデザートとして、ドライアイスの煙立ち込めるお皿の上に乗った小さなみかんも甘くて美味しい。
アルコール類は一切置いていない「浄心蓮~PURE LOTUS」でお薦めなのが、数種類もあるフレッシュジュース。日頃、野菜不足、果物不足の方にはとても嬉しいジュースなのだ。
「浄心蓮~PURE LOTUS」の落ち着いた店内で是非、肉、魚、卵を使わない料理を味わって欲しい。日頃、暴食暴飲をしている身体がきっとリセットされるだろう。
「浄心蓮~PURE LOTUS」 北京東三環路 長虹橋東北角 (電話)010-6592-3627
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