「12年間服飾の仕事をしてきて、飽きたり嫌になったことは一度もありません。何よりも服が好きなのです。」「私の服の特徴といえば、かなり『自由』ということでしょうか。流行を取り入れているわけでもなく、特に重視しているのは『色と色の組み合わせ』です。」北京にある工人体育場、その北門のすぐ向かいにある「布言布語」のオーナーでありデザイナー何燕はそう語る。
「布言布語」の前を通った人、誰もがお店の中を覗きたくなるだろう。それもそのはず、二階建ての店の窓には手作りの色鮮やかなこだわりの服がかかっているのだ。
「布言布語」の服は何よりも仕立ての良さ、こだわりある素材が評判をよんでいる。買った後、納得がいかない箇所があればいつでも手直ししてくれる。
「私が幼い頃、おばあちゃんがいつも服や靴を自分で縫っているを見てきました。ですから、私も手作りの方法を守っています。」
布言布語で売られている服のほとんどが手作り、だから決して安くはない。使われる布や素材は、全て何燕が厳選したもの。植物を使って自ら納得のいく色に布を染めることもしばしば。評判が評判を呼び、北京で暮らす中国人、外国人だけでなく、日本の有名な衣装デザイナー、ワダエミさんもここ「布言布語」の常連客の一人。そんなプロ中のプロからも太鼓判を押された「布言布語」、独自のペースを保ちながら今後も客を裏切らない服作りをしていくことだろう。
「布言布語」
北京市朝陽区工人体育場北路12号 (電話)010-6415-9442
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