中庭を横目に店内に入ると、大きなテーブルと大きなソファーの周りに飾られた中国の伝統的なデザインの服に目がいく。
オーナーであり、デザイナーでもある朴蕊さんは信仰厚いキリスト教徒。そんな彼女は服を通して人とつながっていたいのだそう。お店を紹介する冊子に、彼女はこう記している。「中国の伝統デザインを基にした服」「中国茶を楽しみ、中国文化のことを語らう場」それが朴蕊さんの経営する「果子」のコンセプト。
仕立てが丁寧で、思いやりが込められた服に仕上がっている。布やボタンなど、朴蕊さん自ら捜し求めるという。女性服にはやわらかな素材、可愛らしい模様の入った布を使い、男性服にはシンプル且つ重みの感じる布が使われている。
中国の現代アートの発信地、大山子芸術区内という場所柄、北京で暮らす外国人、中国人アーティストが多く訪れる。
「ふらっと遊びに来る感覚でお店を訪れて欲しい」そう語る彼女の目には、服や人に対する暖かなものを感じる。
「果子」
北京市朝陽区九仙橋路4号 大山子芸術区内 (電話)010-6438-8451
|