取材の帰りに天安門広場を訪れた。国慶節まであと1週間を切る。天安門広場は大きな舞台へ変貌している。
天安門の両側はゆるい段差のあるステージが並べられ、左右にある国家博物館と人民大会堂の前には56の民族を代表する巨大な赤い56本の「民族柱」が聳え立つ。夜の7時を回ってすっかり暗くなってからも、広場の街灯を頼りに作業員が赤い絨毯を敷いていた。国内外の観光客が見守る中、作業トラックは人ごみの中を長安街へと抜けて行く。
広場のスピーカーからは『愛我中華(私は祖国を愛する)』の歌が流れていた。記念写真のフラッシュがあちらこちらで光る。厳戒態勢が敷かれた天安門の前で警備に立つ兵士の微動だもしない姿も、観光客にとって見れば、単なる写真の一コマへと化していた。
10月1日、壮大で華やかな一刻がここに訪れる。(文・写真:黄恂恂、チェック:村田)
☆☆☆ スケッチブック ☆☆☆
天安門の夜景
兵士の微動だもしない姿
石柱「華表」 「民族柱」
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