北京動物園では最近、四川からやってきた6頭の子供パンダが話題になっています。この新しいパンダたちはどんな様子なのか、会いに行きました。
1年前、四川省を襲った大地震で臥龍中国パンダ保護研究センターの施設は大きなダメージを受けました。現在、新しいセンターは建設中であり、助かったパンダたちはすべてほかの施設に預けられています。そのうち、6頭の子供パンダはいま北京動物園で育てられています。
副園長の紹介によりますと、6頭は建国60周年の年にやって来た縁起の良いパンダであり、「国慶パンダ」という愛称で親しまれています。
このパンダたちは北京に来てまだ2週間しか経ちませんが、もうすっかりここの暮らしになじんだ様子でした。栄養バランスがすぐれた特製饅頭を食べ、ゆったりとお昼寝をしていました。
6頭の世話をするために四川の臥龍中国パンダ保護研究センターからやって来た飼育員の黄山さんの話によりますと、四川から飛行機に乗って、6頭が北京に到着したのは夜7時。一頭は飛行機酔いしましたが、翌日には元気な姿を取り戻したそうです。いまは笹以外に毎日ミルクを2回、リョクトウやビタミンが入った特製饅頭を2回食べさせているとのことです。
黄さんは1年前の地震を振り返って、空中から投下されたペットボトルの水を自分が飲む前にまずパンダの粉ミルクを溶かしたことを教えてくれました。「自分よりまずはパンダ」、黄さんは自分に言い聞かせるようにこう話しました。
愛らしいパンダを一目見ようと、北京動物園にはいま国内外から観光客が集っています。この日も、日本や欧米からの団体ツアー客がたくさん訪れていました。5月初めの連休には、26万人が北京動物園を訪れ、その半分にあたる13万人が「国慶パンダ」を見に来たそうです。(つぎへ)
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