北京動物園の正門前
最近、北京では蒸し暑い日々が続いていますが、土日になると北京動物園には暑さにかまわず全国各地、そして海外から多くの観光客が訪れます。
北京動物園は面積50万平方メートル、市内北西部に位置しています。その歴史は長く、清代の光緒33(1906年)に数種の動物を集めて「万牲園」として開園したのが始まりです。当時は各地から清朝に贈られた珍しい動物が飼育されていましたが、新中国の建国前には相当荒廃し、動物の数もわずかになっていました。その後の整備によって、アジア最大規模の動物園となり今に至ります。2008年、同動物園は「五輪パンダ」を飼育していたことでも有名になりました。
園内の虎山付近、人がいっぱい
今回ご紹介するのは、園内に99年にオープンした世界最大の内陸水族館、「北京海洋館」です。12万平方メートルの敷地内には1000種類以上の海洋生物が飼育されています。
海洋館館内は屋外の状況と関係なく、心地よい気温と湿度が常に保たれています。小中学生が夏休みに入ったということもあって、子供づれの家族が多く訪れ、子供たちは水槽の前に這いつくばって、夢中になって食い入るように館内の魚類を見学していました。
同水族館の目玉の一つは現在絶滅の危機に瀕する「中華鱘(カラチョウザメ)」です。チョウザメの一種で長江に生息し、約1億年前から生存すると言われており「生きた化石」とも称されます。最大550kgにもなる巨大魚です。
このほかに、「海洋劇院」アクア・スタジアムで毎日上演されるイルカ・ショーも人気を集めています。午後2時、4時と合わせて2回上演され、運よく抽選で選ばれればイルカに触ることもできます。
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