畏友李健一君(本文参照)が愛飲する北京の地酒「紅星二鍋頭酒」。 注意!瓶にアルコール度五十六度と明記されている。
一方、白酒でも大衆酒の売れ行きは上々のようです。中国国際放送局日本語部の同僚で、毎晩白酒の大衆酒の晩酌を欠かさない李健一さんの話によると大衆酒は大瓶、中瓶、小瓶から居酒屋の店頭でかめからひしゃくで計り売りするものまでいろいろ、アルコール度も45度から56度までいろいろ、北京の地酒「紅星」や「京都」など。李さんが晩酌を傾ける大衆酒の値段は高級酒の十分の一から二十分の一。この夏、李さんは「百年牛欄山二鍋頭酒」という味よし。値は午頃の北京の地酒を発見したそうです。日本から飲み仲間が来たら、これで歓迎するんだと張り切っていました。李さんは、白酒の大衆酒の前途には自信満満のようでした。
しかし、この李健一さんにもいくらか心配があるようです。若者たちの白酒離れ、昨今の若者たちはワイン、ウィスキー、ビールといった洋酒に眼が向いているというのです。この秋にも、北京でドイツ・ミュンヘンビール祭が賑やかに開かれ、ドイツからはビールだけでなく歌手や楽団もやってきて、連日北京の若者で賑わっていました。わたしの家の近くの小さなコンビニにドイツの缶ビールがずらりと並んでいたのには、ちょっと驚きました。
北京は、いつでも、どこでも、いろいろな国の、いろいろなお酒が飲める国際都市となりましたが、わたしは体調を崩して禁酒中。ときたまビールをちょっと舐めるだけ、まことに情けない話です。
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