中米通商貿易合同委員会の第20回会議が、29日杭州で開かれました。中国の王岐山副首相、アメリカのゲーリー・ロック商務長官とカーク通商代表がこの会議を主宰しました。中国の陳徳銘商務相は会議後のブリーフィングで、中米双方の共同の努力のもとに、今回会議では多くの点で意見の一致が見られ、積極的な成果が上がったと述べました。
今回会議で、中米双方は、「両国間の投資促進のための意向覚書」と「ハイテク技術と戦略的貿易の協力拡大に関する中米双方の行動計画」などの11の経済協力文書に調印しました。
中米通商貿易合同委員会は1983年に設置されたもので、両国にとっては最も重要な経済貿易、それに貿易摩擦に関する交渉メカニズムの一つです。
これまでの20数年間、両国の相互理解の増進、経済貿易分野の互恵協力の推進、二国間の経済貿易関係の安定と健全な発展の維持と促進などで重要な役割を果たしています。今回会議の成果について、陳徳銘商務相は、「両国がともに、貿易保護主義と投資保護主義に反対し、G20サミットで達成した共通の認識を遵守すべきだ」と述べました。双方はまた、アメリカが中国に対する貿易赤字を解消するには、中国からの輸入を制限するのではなく、両国間の貿易促進の過程で、バランスを取っていくべきだという点で意見が一致しました。中米双方はさらに、エネルギー、環境、貿易と融資、電子廃棄物の回収、消費材の安全、農産物の検査検疫などの分野での両国の協力を強化することに同意しました。
また、中国が注目している貿易支援政策の乱用や対中国輸出規制の緩和、中国の市場経済的地位の承認などの問題について陳徳銘商務相は、
「アメリカ側は、貿易救援措置の乱用を避けるため、中国側と交渉していくことを表明した。また、アメリカ側は輸出管理体制の改革過程で中国側と協力し、中国側の関心事を適切に解決していき、同時に、市場経済地位に関する会議を開催し、中国の市場経済的地位の承認問題を検討する考えを示した」と述べました。
29日午前行われた開幕式で、中国の王歧山副首相は、「現在、中米関係は新しくスタートする時期を迎えており、今後も中米通商貿易合同委員会の役割を発揮していくべきだ」と強調した上で、
「胡錦涛国家主席とオバマ大統領は21世紀に全面的協力を行う中米関係を築き上げていくことを確定した。中米通商貿易合同委員会は両国政府のハイレベルの協力メカニズムとして日増しに健全化されており、今後ともますます大きな役割が果たされるだろう」と述べました。
このほか、アメリカのゲーリー・ロック商務長官は開幕式で、中米通商貿易合同委員会の役割を高く評価し、「これは両国の繁栄と進歩を促すメカニズムであり、また、均衡を保った持続的な貿易関係を築き上げる上でもプラスになる」と語った後、アメリカ政府は協力的、かつ建設的な態度で中国側が提出した様々な問題に答えていくことを約束しました。
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