そもそも、北京の教会が信者でない人の結婚式を行うようになったのは、ここ6~7年のことです。「海外留学から帰った若者は、留学先の欧米で友人の教会での結婚式に参加し、自分もロマンティックで厳かな雰囲気の中で結婚をしたい」人が増えたことが、一般開放に踏み切った理由だと教会関係者は話します。南堂がこの中でも、最も早くから一般の人たちに開放した教会。昨年は260組、今年も現在までに200組以上の予約を受け付けたといいます。
ちなみに、北京市内で今、結婚式を扱う教会は6ヶ所あり、費用は教会によりまちまちですが、信者でない場合、2000~3000元(3~5万円)が相場だそうです。
さて、クリスチャンではない王さんと楊さんは、なぜ、教会で式を挙げたのでしょうか。理由はやはり、「あか抜けた、厳かな式をあげたいからだ」そうです。
「普通の結婚式は、業者がすべてを取り仕切っているので、なんだか新郎新婦が主役じゃないみたいです。それに、プロの司会者は面白おかしくは雰囲気を盛り上げてくれるけれども、式全体は厳かさに欠けるように思います。それで、私たちは結婚という人生の大事な儀式を神聖な雰囲気の中で行いたくて、教会で式を挙げようと決めました」。新婦の楊さんはこう話しています。
さて、会場は教会に決めたものの、お二人にとって教会での結婚式はもっぱら映画やドラマの中でしか 見ていないもの。周りに経験者がいるわけでもありませんでした。
「ホームページで情報を集め、クリスチャンでなくとも式を挙げてくれる教会が見つかったので、すぐに予約した」そうです。
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