映画やドラマの中で喫煙シーンをなくすことを目指す、いわゆる「映像作品の禁煙化」を呼びかける動きが進む中、中国控制煙草協会(禁煙推進協会)の主催による「汚れた灰皿賞」が発足しました。同賞は、青少年に悪影響を及ぼしかねない喫煙シーンを大量に使った映像作品に与えられますが、風刺的でユニークなものとして注目を集めています。
同賞の受賞者・作品をめぐって、中国控制煙草協会(禁煙推進協会)の専門家や映像作品禁煙化の提唱者の一人、映画『イノセントワールド -天下無賊-』(2004)や『狙った恋の落とし方。』(2008)などでおなじみの人気俳優・馮遠征(フェン・ユエンジョン)などメディア、芸能界の代表らがこのほど座談会を開きました。
それによりますと、昨年12月に公開され、6億元(72億円)以上の興行収入を記録した怪物映画・姜文(チアン・ウェン)自作自演の『譲子弾飛(Let The Bullets Fly)』が、多くの喫煙シーンを使用したことで受賞する可能性が出てきました。また、座談会で明らかにされたデータによりますと、北京市在住の中学生1万1208人を対象にしたアンケートの結果、映像作品で喫煙シーンをよく見かけるとの回答者は半分以上を占め、中でも、30%が真似するかもしれないと答えているそうです。
映画『譲子弾飛(Let The Bullets Fly)』、姜文(チアン・ウェン)の喫煙シーン。
とてもかっこいいとファンも多いが、「映像作品の禁煙化」活動で真っ先に槍玉にあげられている。
今回の「汚れた灰皿賞」には、中国映画30作、ドラマ10作がノミネートされていますが、受賞は喫煙シーンの合計秒数で決まることになっています。受賞決定後、授賞式も行われる予定です。
姜文(チアン・ウェン)のほか、『建党偉業』に出演した人気俳優の劉燁(リウ・イエ)、『鋼鉄年代』に出演した陳宝国(チェン・バオグオ)も「有力候補」だそうです。(コオリ・ミン)
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