会員登録

チアン監督独占インタビュー、「張牧之のこれから、私も気になる!」

2010-12-21 17:19:34     cri    

エンタメへ

 好評上映中のチアン・ウェン(姜文)監督の新作映画『譲子弾飛(Let The Bullets Fly)』は、先週末までに、6000万元(7億2000万円)の興行成績を上げ、今年1月に公開されたアメリカ映画『アバター』(初動興行収入5760万元=約7億円)を破り、今年度の新しい初動記録を樹立したことが分かりました。

 このほど、中国最大手の映画サイト「時光網(Mtime)」はチアン・ウェン監督に独占インタビューしました。

~想像をはるかに超えた反響~

【記者】新作の『譲子弾飛』はかなりいい興行成績を上げているんですが、それは予想していたのですか?

【チアン監督】興行成績がいいというのは、プロデューサーにとって嬉しいニュースかもしれませんが、監督としては、興行を気にせず撮影に集中すればいいと思います。監督としてやるべきこと(撮影)はすべてやったので、任務完了ですね。売れるかどうかは、プロデューサーに任せればいいです。昨日、プロデューサの馬さんに「おめでとう」のメールを送りました。正直なところ、興行収入のことは、思いもよらなかったし、気にしていませんでした。

【記者】収入はともかく、観客の評判も非常にいいようですが…

【チアン監督】映画が公開される前に、北京、上海、広州など大都市でキャンペーンをしたのですが、訪れる先々ではみんなの熱意に触れることができました。また、観客の反応を見るのもとても面白いことです。みんな同じようなタイミングで笑ったり、私のシナリオどおりに反応してくれたのでホッとしました。ただ、これほど強い反響があったのはちょっと意外でした。上映終了後、立って声援を送ったりする人もいるし、お辞儀までしてくれた人もいて、正直、私も主演のグォ・ヨウ(葛優)もびっくりしました。

【記者】今年年末の映画商戦はいかがでしょうか?

【チアン監督】どの作品とどの作品が同じ時期に「遭遇」する(公開される)かは、映画監督が決めることではありません。それは、プロデューサーや映画館のほうが工夫するところでしょう。もちろん、コメディタッチなもの、家族連れで楽しめるようなものを優先させていると思います。今回の作品はこのコンセプトにぴったりと言われたので、この時期に上映されたわけです。

~前作『陽もまた昇る 原題:太陽照常昇起』と比べて~

【記者】前作の『陽もまた昇る』とはかなり反応が違うようですが、それは、どうお考えですか?

【チアン監督】新作『譲子弾飛』はストーリー性が高く、商業作品としての要素がわりと多いからだと思います。前作はオムニバス映画じゃないかという評判もありましたが、人々の日常生活に忠実に再現した作品だったと思います。個人的に、新作のほうが好きなジャンルですが、『陽もまた昇る』も誇りに思えるような映画です。

【記者】新作では、笑わせる場面がとても多いのですが、これは、今までの手法とは違いますね?

【チアン監督】どれも私の手法なんですよ。ちょっと私の友人のコメントを紹介しましょうか。「映画を見て笑った場面を、後から思い出してまた笑った。"賞味期限"の長い笑いだね」と。本当に面白いコメントですよね。コメディが大好きなので、この映画でもたくさん使いました。

 

~観客のセンスにも監督自身のセンスにも合うような作品を目指して~

【記者】チアン監督は商業作品を撮る監督ですか?それとも、文芸作品を撮る監督ですか?

【チアン監督】これまで4本の映画を撮りましたが、どんな作品を撮るかに当たっては、商業作品か文芸作品かというのは、最初から私の基準ではありませんでした。『譲子弾飛』をまるっきり商業作品にするわけにはいかないと思います。商業と文芸、両方の要素を併せ持つような作品こそが、いい作品だと思います。1作目の『太陽の少年 原題:陽光燦爛的日子』(1994年)は、人気俳優を一切起用していなかったにもかかわらず、かなりいい興行成績を収めました。売れたからといって、それは商業作品とはいえないでしょう。

【記者】人気俳優といえば、この作品では十分存在感があったと思いますが・・・

【チアン監督】人気俳優の中でも、演技ができる人とできない人がいます。新作に出演した俳優や女優は、みんな演技ができるほうだと思います。『太陽の少年』とは違うジャンルですからね。映画のジャンルにあわせてキャスティングを決めました。

【記者】『譲子弾飛』の続編を撮る予定は?

【チアン監督】映画の主人公・張牧之のこれからの運命はどうなったのか、花姐はどうなったのか、それはみんな気になるところですね。キャンペーンをしたときに、そういう質問結構多かったです。もし、納得がいくような脚本があれば、もちろん続編を撮ってみたいです。私も張牧之のこれからの人生がすごく気になっています。

【記者】次の作品がラブ・ストーリーの可能性は?

【チアン監督】実は、『譲子弾飛』にはラブ・ストーリーの要素もありましたよ。花姐、それから、県長夫人、彼女たちは恋に落ちていると思います。「人間さえいれば、恋物語は必ずある」と。映画のジャンルよりは、観客にも監督自身にも納得が行くような物語のほうがよほど大切だと思っています。(翻訳:コオリ・ミン)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS