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新ジャンル!「静止映画」 8万枚以上の写真で制作

2011-02-21 09:43:07     cri    


静止映画「私奔(ESCAPE FOR LOVE)」のポスター

 四川省成都市のネットユーザー1000人以上が制作に参加したと言われる新作映画「私奔(ESCAPE FOR LOVE)」が14日のバレンタインデーに合わせて公開されました。中国の歴史上の人物・司馬相如と卓文君の1000年にわたる恋物語を描くこの作品は、映画の新ジャンルである「静止映画」として注目を集めています。

 「静止映画」は、写真をさまざまに組み合わせることにより、物語を再現する新スタイルの映画です。北京で行われた初日舞台挨拶には、監督の蘭波、主要キャスト任暁軍、王馳、童童、潘暁雨らが駆けつけました。主人公を演じる呉夢婷は、VTRを通して挨拶の言葉を送りました。公開初日には、およそ300人の観客が集まりましたが、映画館で観客の感想を聞いてきました。

 「静止映画は初めてだったが、とても気に入った。制作に当たってもう少し工夫すればより完璧な作品が出来るのではないか」と言うカップルの王さんと黄さんは、バレンタインデーのお祝いに「私奔(仮題:駆け落ち)」を見に来ました。

 この映画は、中国古代の有名な物語をモデルにしたもの。遠く離れた男女2人が琴をきっかけに出会い、そしてタイムスリップして愛を育むというほろ苦く感動的なラブストーリーとなっています。

 主人公の女性の卓文君が果たせぬ恋の思いで病気になるシーンで、涙してしまう観客もいたそうです。22歳の観客・李さんは「主人公の恋にとても心を打たれた」と感動した気持ちを話してくれました。

 「私奔(ESCAPE FOR LOVE)」は長さ44分、制作には半年をかけ、8万枚以上の高精度静止画を使ったということです。さまざまな静止画により、四川省の古鎮・平楽、黄龍渓、安仁、洛帯天府などの魅力も十分に紹介されています。今後は、低コストの映画作品としてさらに流行りそうです。

 ちなみに、同作品の四川方言版もまもなくネットで視聴できるということです。

~静止映画とは~

 静止映画の手法は、画像をモンタージュして簡単なストーリーや人の心理を描くものとしてもともと存在していましたが、それは映画としてではなく、映画の要素でした。「静止映画」は映像と写真の間の第3のスタイルといっても過言ではありません。動画のように流れる静止画から、一味違う楽しみが味わえるかもしれません。また、インターネットで試聴できるというネット時代の特色がかなり強いので、低コストの映画としても期待されています。中国初の静止映画は90分に及ぶ『初見』という作品でした。


中国初の静止映画『初見』

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