劉佳は前回紹介した王璐と同じく、国家京劇院三団の俳優で、役柄は「武丑」です。しかも、この2人は舞台のパートナーである以上、馬合いの仲間です。劉佳も去年末に行われた第6回青年京劇役者大会に参加しましたが、残念なことは「丑」組の第2位でした。劉佳は北京の出身で、梨園の名門ではありませんが、祖母は「旦」の俳優でした。普通の年長者と同じく、劉佳の祖母は孫にそんな苦しみを味わわせたくない一方、自分の愛していた芸術をたっだ1人の孫に継がせたくて、さまよっていたそうでした。
「結局京劇の世界に入ってしまいましたよね。それはやはりおばあさんの意思でしたか?」
「そうとも言えます。幼い頃から、祖母がいつも『老生』の歌を聞かせてくれた覚えがあります」
「何歳からですか?」
「それはね……たぶん9歳の頃です」
「普通の俳優さんよりおそかったでしょう」
「李陽鳴たちと比べれば、もちろんおそかったですよ。実は、最初は京劇ではなく、体操と雑技をやらせました」
「何故ですか?」
「子供の頃は体が弱くて、もっと強い子を育てたがっていたかもしれません」と、劉佳は子供ぽっい笑顔を見せました。
「僕はまず体育の学校に入って体操の訓練をしましたが、さまざまなことにあって、そのうちにやめるしかありませんでした。そこで、僕に雑技団の入試を受けさせましたが、祖母は京劇より雑技のほうがもっと苦しいと言ったため、とうとう諦めました」
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