会員登録

劉佳:祖母が僕を見守っている、きっと

2009-03-31 11:34:12     cri    

 「いわば、京劇の俳優さんになることが運命によって定められていると言えるでしょう」

 「京劇しか縁がないと思います。そして、9歳の時、中国劇曲学校に少年京劇芸術団があって、祖母は申し込んでくれて、初めは北京京劇院の先生に『猿劇』を学びました。その後は『老生』と『武生』を兼ねて勉強しました」

 「ならどうして今の役柄は『丑』ですか?」

 「そうですね、なんでだろう……僕は背が低くて、しかも僕のとんぼ返りはクラスのナンバーワンなので、中国劇曲学校に入って、先生は僕が『丑』の役柄の方がふさわしいと思っていたので選んでくれたと思います。最初は『丑』についてあまりわからなくて、先生の言うことに従っただけです」

 「『丑』の役柄には『文丑』と『武丑』の2つの主な種類があり、もっともな区別は何だと思いますか?」

 「言葉の表面上の意味から見れば、一番分かりやすいところは『文』と『武』だと思います。『文丑』は歌としぐさのほうを主として、『武丑』は読んで字のごとく、立ち回りを主とするのですが、『武生』と違って、『武丑』はまたとんぼ返りも大事な修業です。そのほか、『文丑』が演じる人物はほとんど時代遅れの書生や官等の低い滑稽な官吏などであって、『武丑』のほうは大体民間の英雄や敏捷な武人です」

  

 「民間の英雄といえば、『浄』の演じる人物にも民間の英雄がいますよね」

 「そうです、でも違いは『浄』が演じる民間の英雄は性格的に荒っぽいとか、豪胆とかですが、『武丑』は小ざかしい人物のほうが多くて、特に泥棒役が多いです」

 「そうですね。先はおばあさんがあまり京劇をさせたくなかったと言いましたね、で、結局プロの俳優になって、何かを言いましたか?」

 「僕が中国劇曲学校に入ってから、僕に大きな望みを託していました。僕が二年生になった時、『盗銀壺』という演目で全国京劇少年役者大会の一等賞を受賞したことを知った祖母はとても喜んでおり、僕の報告公演を見に来てくれました。それは祖母が初めて僕の舞台姿を見るのですが、初めてでも最後でした」

1 2 3
関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS