・ 主な登場人物
包 拯:浄(銅錘花臉)
柳金嬋:旦(青衣)
顔査散:生(小生)
判 官:浄(武花臉)
閻魔王:浄(銅錘花臉)
油流鬼:丑(武丑)
顔 母:旦(老旦)
李 保:丑(文丑)
県知事:生(老生)
柳自芳:生(老生)
柳夫人:旦(老旦)
・ あらすじ
若い娘の柳金嬋はいとこの顔査散と愛し合い、誓いとして鳳凰のかんざしを贈りました。陰暦1月15日(上元)の夜、宋代の皇帝はお祝いのため、都にさまざまな飾りちょうちんをつけさせ、皆がにぎやかな祭り気分に浸りました。柳金嬋は両親と一緒に飾りちょうちんを見物しに行きましたが、人ごみで離れ離れになってしまったところ、李保に出会いました。李保はお金を奪うため、柳金嬋を殺し、そこを偶然通りかかった顔査散に罪をなすり付けました。そして、地元の官僚は柳金嬋のかんざしをもっていた顔査散に有無を言わせずに死刑を言い渡しました。顔査散の母親は息子の冤罪をはらすため、「開封府」で包拯に訴えたのです。包拯はこの事件にはうさんくさい点があると考え、真相を明らかにするために、王朝、馬漢と一緒に冥界へ行きました。冥界の「判官」(閻魔王の配下にあって生死をつかさどる官)は人殺しの李保のおじであったので、勝手に「生死簿」(現世の人々の生死をすでに書き込んだノート)を書き変えて、顔査散を人殺しにしてしました。閻魔王はそんなこととは知らず、包拯を非難しました。包拯はそれでもあきらめずにあちこちを調査して、やっと柳金嬋の魂と会い、真実を知りました。激怒した包拯は閻魔の庁に戻って、閻魔王を怒鳴りつけた上、「判官」に死刑を言い渡しました。
『「青天竜図」の包拯』
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