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馬場祥博さん 青島誠誉食品検測有限公司董事长

2009-08-28 15:51:26     cri    


■対日食品輸出の15年

――中国に滞在して15年の間、食品の安全、安心にまつわる環境が色々と変化したことも実感していらっしゃると思いますが…
 15年前に、私は当時勤務していた冷凍食品会社から中国に派遣され、山東省で野菜を作っていました。日本の種をもって、日本の栽培方法で、日本人が好きなやり方で。たとえば、ほうれん草を例に言いますと、中国人は茎を食べるが、日本人は葉っぱを食べる。それで、茎をとって、葉っぱだけを日本に輸出していました。
 葉っぱに虫食いの穴があれば売れないので、農家は畑に「全部農薬を撒きました」、そして、撒いた印として、農薬の空の袋を突き刺して立てていました。農薬を撒いていないところからは野菜を買わなかったのです。最初は全部そうでした。中国の畑は農薬を使うとコストが高いので、撒けなかったんですが、それを無理やり撒かないとして、買わないと撒かしたのです。。
 その頃の安全や安心とは、袋が破損しているかどうか、髪の毛や石ころが入っているかどうか、目に見える安全、安心ですよ。それで、髪の毛をとって、石ころをとって、みな安心したのです。それに、中国の野菜がおいしい、やすい。それで、どんどん日本は輸入したのです。
 ところで、今は0.01PPMまでの残留農薬を調べるようにしています。0.01PPMとは何か。25メートルのプールに目薬一滴をさす量です。ほうれん草を例にあげれば、0.01PPMの残留農薬があるほうれん草を毎日5キロずつ、30年間食べても人体に害がない量です。
 基準値を作らなければならないと思いますが、ただ、基準値を超えたからといって、イコール害があるということではなく、必要以上に不安にさせるのが良くないように思います。

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