玉城さんのお話によると、沖縄では小学校の授業に三線の指導が組み込まれているそうで、日本ではそのほとんどがリコーダーやハーモニカを吹けることと同様に、沖縄の人たちは大抵が幼いころから三線に触れ、ある程度の演奏ができるのだそうです。
(沖縄三線を披露する留学生の玉城和也さん)
「僕が今回三線の演奏を引き受けたのは、やはりさまざまな面で深谷さんにお世話になっているからです。フットサルのチームもそうですが、深谷さんは僕たち留学生に外国人や社会人と交流する機会を作ってくれています。積極的に自分から働きかけることが少なかった僕にとっては、こうした場所に参加できることがとても自分の社会経験になりますし、深谷さんと出会ったことによってほんの少し、自分の手で社会との交流をつかめるようにもなりました」。
深谷さんの「交流の場」作りは、こうした形で若者たちにその想いが伝わっているのですね。
玉城さんは三線のプロではないそうで、「学校で教わった程度のレベルです」と照れ笑いを浮かべながらお話してくれました。きっととても緊張したことだろうと思いますが、「それでも、『沖縄』という場所の良さをより多くの人に知って欲しいです!だから今回は、『沖縄フェア』と名のつくイベントにたくさんの人が来てくれてとても嬉しいですし、ちょっとでも力になれれば…と思って自分を奮い立たせました」と明るく締めくくりました。
沖縄三線の音色は、おなじみのあの独特なメロディラインを緩やかに表現しており、その音が奏でられている間、百人規模で集まった聴衆の間にもゆったりとした沖縄の時が流れていました。
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