第三回:王帥記者がMiyoshiにインタビュー
~中日文化を融合させた日本人ウェディングプランナー~
私は、大学と大学院の期間を含めて8年の時を日本で過ごしました。同じ「80後」(個性的だと言われる80年代以降に生まれた若者を中国では「80後」と呼んでいます)として私とは逆に十数年を北京、つまり中国で過ごしてきたMiyoshiさんの活動に強く興味を持ち、今回のインタビューを行いました。
Miyoshiがコーディネートしたブライダルフェアのドレスショー=撮影:馬玥
まず私が興味を持ったのは、ウェディングプランナーを始めたきっかけと、「何故中国なのか」という点です。
「きっかけはやはり、生涯続けられる仕事としてウェディングプランナーという職業に出会ったこと、そして幼馴染から婚約者となった相手がアメリカ人なので、世界中のどこに居ても続けられるお仕事がしたかったからです。今現在中国での挙式にこだわっている理由は、私が日本人として、外国人として北京で育ったからです。また、インターナショナルスクールに通ったことで多くの人種や国、地域の人々と出会ったことから、『文化』というものを肌で感じてきたことが影響しています。『結婚式』は世界のどの国においても、どの地域においても古来存在する儀式ですが、それぞれの文化形態などの違いで形式が大きく異なることに興味を抱きました」。
「文化形態などの違いで形式が異なる」それはつまり、日本のブライダルと中国のブライダルにおいても大きな違いがあるということでしょう。実際、私自身も日本での暮らしと中国での暮らしにとても大きな違いを感じています。文化が似ている中日と言われても、そうした文化背景の異なる中国という国で、Miyoshiさんはどのようにして日本の理念に中国の伝統という要素を取り入れているのでしょうか。
Miyoshiがコーディネートしたブライダルフェアのドレスショー=撮影:馬玥
「中国と日本には大きな違いもありますが、文化のうえではたくさんの共通点がありますので、逆に日本の結婚式の理念や要素を中国の結婚式に取り入れることもそれほど難しくはありません。例えば日本の地方の結婚式で行われている「飴撒き」を中国人のカップルの結婚式に取り入れたことがあるのですが、中国人のカップルが特に好む「賑やかさ」により花を添えることができて、とても好評でした。私は固定観念にとらわれず柔軟に様々な文化や習慣を取り入れながら、常に多様な試みに取り組むようにしています」。
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