第二回:舞台『倩女幽魂』
舞台『倩女幽魂』
舞台の始まりは「静」、鈴の音が響く夜の静寂(しじま)。
道士役の中谷章二が妖怪たちの叫びを鎮めるための経を読む厳かなシーンから始まります。
道士が念力のこもった札をこの世のものではない叫びの坩堝に投げた瞬間、そこから「動」の舞台が幕開けるのです。
オープニング、燕赤霞の語り(中屋章二)
撮影・謝超(北京龍奕影像撮影工作室首席撮影師)
台詞は全て日本語、舞台後部の幕には中国語の字幕が映し出され、観客は余すところなく劇を楽しむことができるように構成されており、演出家である吉岡真衣子が作り出す細やかな気配りを帯びた観劇環境により、私たちはじっくりと目の前で広がるその世界に入り込むことができます。
占い師(左・坂上潤樹)に未来を宣告される寧采臣(右・松浦新)
撮影・謝超(北京龍奕影像撮影工作室首席撮影師)
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