長城汽車有限公司の商玉貴副総経理の話です。
「将来の海外市場に対して、何よりもより良い車、よりターゲットを絞った車を作りたい。2015年までに、経済性の高いピックアップ市場で世界一を目指したいです」
九洲集団国際デパート部の汤爾漫部長は、海外へのブランチの設置で、海外市場を国内市場に変えていくことが求められているとこう言いました。
「これからは、単に製品を売るというのではなく、現地化した経営が求められる時代です。これからも引き続き、海外でブランチを作り、現地で子会社を作っていきます」
貿易摩擦に人民元為替。この二つは、今後も引き続き、世界で羽ばたこうとする中国経済の成り行きに影響を与え続けることでしょう。
足かせをつけられたままの中国ですが、これからも世界経済での継続的な成長が求められています。中国国際経済交流センターの王軍研究員の話です。
「欧米経済が債務危機に直面しており、新興国の回復が全般的に先進国よりも早い。中でも、中国がその先端を及んでいます。ここ最近、中国経済の衰退論が台頭していますが、欧米の情勢が落ち着いてから、外資にとって、中国経済が引き続き強い魅力があることでしょう」
ただ、そういった外部からの注目と期待はさておいて、中国経済の内部構造の調整も緊急性を増しています。
2001年まで、中国では原油不足の問題がありませんでした。しかし、2010年になりますと、中国の石油輸入依存度は53%に達しており、しかも、その勢いは自動車製造と消費の急増により、さらに高まっていく傾向にあります。
中国はまた世界の主要温室効果ガスの排出国になりました。エネルギー利用効率の低下に、石炭依存型のエネルギー消費構造がいずれも問題視されています。
イギリスノッティンガム大学中国学学院院長で、経済学者の姚樹潔教授は、今後の中国経済にとって、何よりも内需が大事だと指摘しました。
「各種様々な試練に対して、中国は戦略的に輸出をメインとする方針を変え、輸出と内需、投資と消費の均衡がとれた新しい発展戦略をとらなければなりません」(Yan)
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