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中国の対外投資、9年連続増――日本、イギリスを超え世界5位に

2011-09-07 14:30:14     cri    

 商務省、国家統計局、国家外貨管理局がこのほど共同で「2010年度中国対外投資統計」を発表しました。それによりますと、2010年、中国の海外直接投資額は688億ドルに達し、9年連続増加しています。投資額は世界の5.2%を占め、日本とイギリスを超え、世界第5位になりました。

 「対外投資統計」によりますと、2010年の中国の海外直接投資は以下のような特徴があります。

 1) 投資金額が最高を記録し、世界5位に。2010年、中国の海外直接投資額は前年より21.7%増、688億ドルに達し、年平均で49.9%増えています。そのうち、金融以外の投資が602億ドル、前年比25.9%増。金融関連の投資が86億ドルでした。2010年日本の海外投資は562億ドル、イギリスは110億ドルでした。

 2) 累計投資額が3000億ドルを突破。オセアニア、ヨーロッパへの投資の増加幅が最大でした。2010年末までに、海外での直接投資額累計は3172億ドルで、世界17位に。アジア、ラテンアメリカにもっとも集中しており、それぞれ2281億ドルと438億ドルに達しました。一方、オセアニアとヨーロッパは増加が一番速い地域で、オセアニアの累計投資総額は86億ドル、2005年末より13倍増えました。先進国での投資総額は全体の9.4%を占めており、前年より2%増えました。国有企業の投資総額の割合が3%下がり、66.2%になりました。

 3) 投資のカバー率が更に拡大し、様々な業種の企業が参加しています。2010年末までに、178カ国(地区)で1万 6000社の企業を所有し、投資カバー率が72.7%に達しました。そのうち、アジア、アフリカの投資カバー率はそれぞれ90%と85%に達しました。ほとんどの資金は、ビジネスサービス、金融、卸しと小売販売、採鉱、交通運輸と製造業に集中しており、累計2801億ドル、全体の88.3%を占めています。

 4) 海外企業の買収、合弁による再投資が増える傾向。2010年、中国企業が買収や合弁の形で実現した投資額が297億ドル、前年同期比54.7%増えました。その分野は、採鉱、製造業、電力生産と供給、専門技術業、金融などの業界に及んでいます。

 5) 世界の主な経済体に対する投資の増加幅が多く、ヨーロッパへの投資が倍増。2010年、EUに対する直接投資は59億ドル、前年より101%増えました。ASEANに対する投資は44億ドル、前年比63.2%増えました。対米国投資は13億ドルで、前年より44%増。対ロシア5億 6800万ドル、前年より63%増。対日本3億3800万ドル、前年より302%増えました。

 6) 中国の地方からの対外投資が活発しており、西部地区の増加幅が最大。2010年、地方の金融以外直接投資総額は177億ドル、前年より84.8%増、2005年の8.6倍に上りました。浙江省、遼寧省、山東省がトップ3にランクインしました。

 この「統計」は、第15回中国国際投資貿易フォーラムの記者会見で発表されたものです。6つの部分に分かれて、中国の対外直接投資概要、特徴、主要経済体への投資、対外投資者の構成、投資企業の地域や業界の分布、総合統計データなどが含まれています。「統計」の前文は近く商務省のホームページに掲載される予定です。(ooeiei、大野)

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