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中国のWTO加盟10年 自由貿易のもたらすチャンスと責任

2011-12-13 18:38:10     cri    

 WTOの加盟後、海外ブランドが中国にやってきたと同時に、私たちのように中国の企業もたくさん海外に進出できるようになりました。」

 商副総経理が特に、誇り高く思っていることは、2009年9月、長城汽車の4車種が、相次いでEUの車両型式認証を無事取得したことです。この認証があれば、EU市場での無制限自由販売が認められるということです。中国の民族系自動車メーカーがEU市場で獲得した初の認証でもあります。

 「48項目のテストに参加して取得した認証です。中国の自主ブランドの国際市場での競争力を十分に物語りました」

 民営企業のみならず、国有企業も同じく大きな活力を放っていました。

 四川省にある九洲電器集団公司は100%国有資本の企業です。2002年以降、10年連続して、中国の電子情報企業上位100位にランキングされています。

 九洲電器の責任者は、企業がたゆまず進歩することができたのは、中国がWTOに加盟したことが大きかったと見ています。

 「わが社の輸出額は2001年には、200万ドルでした。それが、去年は4億5800万ドルに達しました。WTOのお陰で、それまで閉鎖的だった我々の視野、考え方、市場が拡大されました。もしこのような勉強のチャンスがなかったら、今日のような成果もありえなかったように思います」

 WTO加盟後、中国にとって有利な変化もありました。それは、WTOからの保護を受けられるようになったことです。これまでの10年、中国は22件の訴訟に巻き込まれました。この中、被告が14件、原告が8件ですが、中でも、原告となって起こした訴訟のうち、7件がすでに判決が下りており、半分以上の事件で中国が勝訴しました。

 中国国際経済交流センターの王軍研究員はこれについて、中国はまだWTOの小学生ですが、それでも、WTOの各項目の規則から多くのメリットを受けたとしています。

 「10年は時間としては短くないように感じますが、中国のグローバル経済への融合は、まだ始まったばかりです。グローバル経済の規則の勉強もまだ入門段階で、その敷居の中にようやく入ったに過ぎません。訴訟の数にせよ、対応能力にせよ、まだまだ初心者です。

 ただ、確実に言えることは、中国はWTOの規則を生かしながら対外貿易を発展してきたと同時に、WTOの加盟を通して、世界貿易と世界経済の運営に関する規則をより早く、より深く知るようになりました。しかも、そういった方向に向けて、自分自身の制度改革もはじめました。このような様々な制度上の突破こそ、WTOが中国にもたらした一番の貢献だと思います」

 ■世界経済の成長、求められる中国の責任

 これまでの10年、中国の平均関税レベルは15.3%から9.8%に引き下げられ、WTOの発展途上国への要求に達するようになりました。また、海外から輸入した商品は全部で8兆5000万億ドルに達しました。これはつまり、各国に幅広い市場を提供し、1400万人分の雇用が創出されたことに等しいのです。

 このほか、中国は41の最貧国に対して、一部商品のゼロ関税を適応し、彼らの最大の輸出先となりました。これまでの10年、これら最貧国からの輸入は2000億ドルを突破しました。

 さらに、中国の対外直接投資は10年前の10億ドル未満から、2010年は688億ドルにまで増えました。

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