それまで15年も続いた中国のWTO加盟交渉がこの日、ようやくすべて完了しました。翌12月11日に、中国のWTO加盟協定が正式に発効し、中国がWTOの重要なメンバーになりました。
それから10年。中国経済にとって最も大きな変化が起きた期間でもあります。一方、世界経済はこの間、リーマンショックに続いて、欧州の債務危機が起こり、今も先行き不透明な中に包まれています。こうしたことを背景に、中国はWTO加盟をどう振り返っているのか、CRI報道取材センターが伝えました。
■活性化する中国経済
WTO加盟から10年、中国の対外貿易規模が急速に拡大したのに伴って、貿易摩擦も増えました。WTO加盟後、海外で中国に対して発動された貿易救済措置としての反ダンピング調査、反補助金調査、反保障措置調査は累計約690件に達し、対象金額は約400億ドルに上り、中国は何年も連続して世界で反ダンピング・反補助金調査を最も多く発動された国となりました。
一方、中国の輸出はこういったことにより、停滞状態に陥ったり、低下したりすることはありませんでした。
中国の民間自動車メーカー・長城汽車有限公司の商玉貴副総経理の話です。
「2000年頃まで、わが社の輸出は中東地区に限定しており、車種もピックアップ型のトラックに限定していました。
今、わが社は100あまりの国に輸出し、世界86の国でマーケティング・サービス・ネットワークを有するようになり、また、10あまりの国で組立工場を造りました。
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