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<ビジネス最前線>不動産市場、本当の冬に迎えるのか?

2011-11-02 10:53:59     cri    

 最近不動産が急速に値下がり初めて、すでに購入した人は、値下がりの恩恵を受けられないため、相次いで解約を求めています。つまり以前の高い値段で買った後、この物件が安くなったから、損をしたということです。今まで不動産を買ったら値上がりするのが普通ですが、逆に値段が下がるのはちょっと受け入れられないということです。

 もし投資のために買った場合は、どんな投資にもリスクがあるわけですからね。もし自分で住むなら、人生一番の買い物になると、ちょっとショックです。上海の例を一つ挙げると、現在建設中のある物件ですが、全部で1400戸ある巨大なマンションです。今月に入って価格が30%近く下落しました。日本円で2400万円の物件が600万円以上値下がりしました。すでにマンションを購入した人が開発業者の事務所に押しかけたり、値下がり分の返金や解約を求めて抗議しました。その中で部屋のガラスを割るなど騒ぎになったケースもあります。

 もう一つ例を挙げましょう。同じく上海です。上海市のあるマンションで25日午後11時、400件が一斉に売りに出され、深夜だというのに1000人もの購入希望者が行列して殺到しました。もともと1平米当たり2万3500元(約28万円)だったこの物件が、1平米当たり6000元(約7万円)という大幅な値引きをしたからです。

 10月に入って、上海では値下がりした物件が147、割引の幅が10%から50%まで。例えば、上海嘉田区にある竜湖麗城という物件は、現在内装済みのマンションが1平米1万4000元ぐらい(約17万円)ですが、以前は内装なしで1平米18000元(21万円)でした。内装の費用を考えれば、およそ3分の1ぐらい値下がりした計算になります。

 不動産を買うと、その権利も移転します。それにしたがってリスク或いは収益も全部買った人のほうに移されます。リスクと収益。早めに契約して、その後、値上がりしたら、儲かった!と思ってたわけですから。このことを通じて、皆さんがもっと冷静になることを期待しています。投機ではなく、つまり不動産は必ず儲かる商品ではないということを冷静に認めてほしいですね。そうすると、不動産市場が安定的に発展するだろうと思います。

 一方、北京のほうは9月の新築住宅の価格は8月と比べて上がってもいないし、下がってもいないようです。4ヶ月連続で横ばいでした。中古住宅のほうは8月からは0.4%値下がりしました。

 開発業者が全国各地で値下げ活動を行う中、上海、杭州、成都、深セン、江蘇などでも購入済みオーナーが自身の権利を訴える運動が相次いで起きています。不動産業の資金繰りが苦しくなる中で、売れない物件を持ちきれず、値下げしてでも売るしかないということが開発業者の間で共通の認識になってくるんでしょう。さまざまな資金調達ルートが制限される中で、開発業者の資金圧力は増加を続けています。9月に不動産企業が調達した資金は前年同月比17.4%増の7209億元でしたが、前月比では8.1%減少しました。このほど打ち出された不動産信託業の管理強化策や、不動産市場への外資流入監督の強化策は、いずれも不動産企業の資金調達が難しくなり、資金繰りが悪化していることを反映したものといえます。

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