・ 主な登場人物
関 羽:生(紅生)
劉 備:生(老生)
張 飛:浄(武浄)
督 郵:浄
あらすじ
『打督郵』という演目の主人公は張飛ですが、関羽も登場しているほか、よく人々に知られている京劇の演目なので、ここで紹介しましょう。劉備・関羽・張飛の三人が「桃園」で義兄弟の契りを結んで以来、共に幾度の戦役を乗り越え、劉備は関羽と張飛の支えで、ようやく「安喜県」の県知事となっていました。ちょうどこの時、朝廷から派遣されてきた「督郵」という官職を担当している官吏がやってきました。この督郵は汚職官吏であり、劉備からまいないを取りたがっていましたが、劉備は初めて安喜県に来たので、お金が全然ありませんでした。しかも、劉備という人は正直で、袖の下を使ったりすることができませんでした。督郵はお金が取れなく、大変怒って、手を変え品を変え劉備たちに難題を吹っかけました。劉備は折れ合って穏便に事を済ますため、ずっと我慢していましたが、張飛は怒りっぽくて、劉備と関羽に隠れて、督郵を木に縛ってこっぴどく殴りつけました。その後、劉備は県知事の官職を捨て、義兄弟三人が安喜県を離れました。京劇の演目の中で、督郵を殴ったのは張飛ですが、本当は堪忍袋の緒が切れた劉備でした。
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