第10弾 夢に向かって手を取り合う若者たち
「コレ若」シリーズ2011年最後の今回は、画家を目指して中国で絵の勉強を続ける留学生、司馬蕗楠さんとその初めての個展を支えた林同勇さんの二人をクローズアップして、夢に向かう若者たちが手を取り合う様子をご紹介します。
第1回 司馬蕗楠さん、初めての個展
(カフェに展示されている作品)
10月24日から11月12日までの3週間、北京大学や清華大学、語言大学などの有名大学がひしめく北京の五道口で、司馬蕗楠さん初の個展が開催されました。
テーマは「ひろがりと生命力」。
中国に暮らすと、日本では想像できない民族の多様さ、東西南北で大きく異なる様相が見られることに驚かされます。 最近は、シルクロードを伝って中国に入ってきたと思われる美的感性への興味が尽きません。こうした芸術からは、暮らしを彩ろうと長い時間営まれてきた生命力を感じます。文化も芸術も、一つの国を超えて広くつながっているんだということに感動を覚えます。 ――司馬蕗楠 |
現在清華大学美術学院で絵の道を目指す司馬さんは、実は5歳までを中国で過ごした華人2世。
そして今回の個展をサポートし、作品展示の場として自らが経営するカフェ・バーを提供したのが、こちらは華僑3世の林同勇さん。
それぞれに国を超えた背景を持つ若者が、自らの立ち位置を認識し、認め合い、各々の夢に向かって手を取り合う。
そんなストーリーが、中国のあちこちで生まれています。
世界の距離がぐっと近くなり、血筋や文化背景、国籍が入り混じるこの時代に生きる若者たちは、自らのアイデンティティーをどのように捕らえ、そしてどのように手を取り合っているのでしょうか。
まずは今回の個展の場となったカフェ・バー「2nd place」ですが、こちらもまた、若者同士が手を取り合ってオープンにこぎつけたのだそう。
「2nd place」のオーナーとして司馬さんに個展のお話を持ちかけた、林同勇さんのストーリーをお聞きしました。
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