第3回の今週は、一年半に渡って藤間先生の指導を受け、演目「国入奴」で見事な「にらみ」を魅せた楊一帆さんをご紹介します。
第三回 市川団十郎さんに憧れる中国の若者、楊一帆さん
プロフィール: 北京語言大学日本語学科4年生。 2010年の6月より藤間万恵先生に師事し、日本舞踊を学ぶ。 その後藤間先生と共に北京や天津、上海など中国各地の都市をめぐり、大学や高校、対外組織における藤間先生の講座で踊りを披露する。 今回の舞台では、「国入奴(くにいりやっこ)」と「船弁慶(ふなべんけい)」の義経役を演じる。「船弁慶」では、難しいせりふにも挑戦した。 |
楊一帆と申します。
踊り好きの先輩に連れられて、藤間先生が北京語言大学で開いた講座に参加したことで、藤間先生に出会い、そのきっかけで日本舞踊を習いはじめました。
それまで踊りの経験はなかったし、日本の文化にあまり興味はありませんでした。ただ、「日本語の勉強になったらいいなぁ」と思っていました。
藤間先生の講座を手伝ったり、日本舞踊の稽古をしているうちに、歌舞伎舞踊に興味を持つようになりました。
特に市川団十郎さんの歌舞伎にはまっています。
私は今大学四年生ですので、そろそろ卒論のテーマを考えなければなりません。できれば、歌舞伎に関わること、例えば家元制度などのことについて書きたいと思っています。
今回、藤間先生の弟子として舞台に上がることができて、ありがたいと思います。
できれば興味として続けて行きたいなぁと思っています。
そして、もっと多くの中国人に日本舞踊の面白さを知ってもらいたいです。
日本舞踊の面白さは、振りの部分だと思います。
たとえば桜が散るのをどうあらわすのかとか、振りの部分が一番面白いと思います。
これまで一年間半伝統的な日本舞踊を習ってきて、せっかくのチャンスなので、今後も引き続き頑張りたいと思います。
「藤間万恵 日本舞踊の会」楊一帆
「これからの中日交流を支える若者たち」第九弾、ラストとなる第4回は、いよいよ藤間先生に文化交流使としての活動や裏話をお聞きしました。
派遣先に中国を選んだ理由、中国ならではの苦労や中国人と日本人の違いなど、色々なお話を聞かせてくださいましたので、どうぞお楽しみに!
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