これからの中日交流を支える若者たち
第三回 俳優・澤田拳也さんが語る「海外で役者をやるということ」
――海外で生きるということ。
それは実に様々な意味を持ち、そして無限のドラマが秘められた言葉だ。
澤田さんが海外を目指したきっかけは、第二回でお届けしたストーリーで十分お解かりいただけたのではないかと思う。
「これからの中日交流を支える若者たち」、スペシャル企画の第三回は、海外で役者をやるということについて、中国の映画業界の話題を交えて澤田さんにお話いただいた。
「海外で受け入れられている背景には、日本人だっていう姿勢を崩してないよね、やっぱり」。
役者かその他の職業かにかかわらず、一人の人間が海外で生きるに当たっては、やはりまず「日本人」としてそこに生きる道を見出すのか、あるいは「現地人化」して立ち位置を決めていくのかという点で、求められるものが大きく変わる。
そのどちらかにおいて、澤田さんは「日本人」であることを選んだ。
「例えばハリウッド映画の時だけど、自分の役柄が使う国連軍の旗を日本の旗に変えてくれって言って変えてもらったりな。それは日本人としての誇りがあるからだよ」。
自らがどのような立場でそこに存在するのか、それを決めた後は、決して揺るがず、妥協もしない。どんな大きな舞台に立ったとしても、その舞台において自分がいち日本人に過ぎなくても、貫かなければならない意志があるのだ。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |