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 これからの中日交流を支える若者たち 第三弾(1)

2011-01-04 11:50:35     cri    

 沖縄は中国の歴史文化の影響を深く受け、またそれがさまざまな形で受け継がれている土地であると言えます。佐藤さんは沖縄でパシフィック・ホスピタリティー・グループという癒しのビジネスを進めていますが、今回こうした「沖縄フェア」を開催するに至った理由は、「中国の若者に沖縄の観光地作りや自然、そして伝統文化を知って欲しい」からだそうです。

 佐藤さんが経営するパシフィック・ホスピタリティー・グループは、沖縄の自然や歴史文化をそのまま利用する形で海辺でのリラグゼーションスパや、昔ながらの民家を利用した沖縄伝統の体験サービスなどを提供しています。その土地の伝統や歴史、そして文化は、より多くの人々に知ってもらい、愛してもらうことで継承され、守られていくのだと言います。


 パシフィック・ホスピタリティー・グループ社長、佐藤さん

 「中国は数多くの歴史文化や観光資源を有しますが、果たして若者たちがそれを上手に受け継いで、環境を破壊してまで新しい施設を作るのではなく、古くから残された貴重な財産を活用できているのか。これはもちろん中国に限ったことではありませんが、中国にかかわりの深い沖縄の伝統文化の継承を中国や日本の若者たちに紹介することで、これまで受け継がれてきた交流に加えて、琉球王朝の歴史の歩みの中で中国との文化交流が生まれたことと同様に、今後今の時代に相応しい環境保護であったり、伝統や文化の活用の仕方であったりという角度から、沖縄と中国に『新しい形の交流』が生まれるのではないか、そう考えたのです」。

 そう話す佐藤さん自身は、実は横浜出身。

 「外から沖縄を見ていたからこそ、気づくことができるものもあるんですよ」。

 沖縄のように多くの自然を有し、さまざまな伝統が上手に受け継がれている土地では、「自然環境の変化」をすべて「自然の摂理」であると捕らえます。このため、人類の科学化が過度に影響して壊されていく自然環境について、いい意味でも悪い意味でも寛容であり、観光地化のための開拓についても、住環境の向上として歓迎する部分があるのだそうです。

 「開拓者は得てして外部の者ですから、横暴な事業の持ち込みをせずに、現地の人たちの考え方、現地の自然、現地の伝統文化を理解することに努め、それを広めることでよりよい道を探る。それが僕たちの役割でもあるし、目指すものでもあります」。

 そして、今後中国という国の観光地化と開拓を担っていくだろう中国の若者たちにも、その役割をきちんと見据え、守るべきものを愛し、生かしながら進化の道を探ってほしい、そう願っていると言います。


 沖縄フェア開催中はカフェで沖縄料理も楽しめる

 佐藤さんのそうした想いと、深谷さんがこれまで取り組んできた若者たちの交流を促す活動が結びついて開催されている「沖縄フェア」。

 「これからの中日交流を支える若者たち」第三弾、次週の第二回は12月17日に深谷さんのカフェ&バーで行われた「沖縄三線ライブ」の様子をお届けします。どうぞお楽しみに!

 沖縄フェア協賛者リスト:沖縄県、JETRO沖縄、うるま市、うるま市商工会、JETRO北京センターおよび上海センター、日本政府観光局北京事務所、中日友好協会、北京観光協会、中国航空会社各社、その他沖縄県の民間企業など

(取材、文、写真:中原美鈴)


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