「王さん、稼ぎ時がきたよ。実は・・・」とかの皇族のことを話し、自分も一緒にいくから負けたら運が悪かったとあきらめ、もし勝ったら皇族はきっと王成のヤマウズラを欲しがるから高く売りつければいいという。
「え?オヤジさん、大丈夫かい?相手は皇族だせ!」
「大丈夫だよ。あの方は強いヤマウズラには眼がないんだ。私が横にいるから屋敷に闘鶉にいきなさい」
「そうかね。じゃあ頼むよ」ということになり、その日はヤマウズラを綺麗な籠に入れて宿のオヤジと一緒に屋敷に向かった。
さて、皇族の屋敷では多くの人が庭で皇族が出てくるのをまっていた。そして皇族が腹心を従え出てきて、腹心がが「闘鶉に自身があるものは上がって来い」というので、一人の男がヤマウズラの入った籠を下げて台上にあがった、すると皇族が始めるぞといい、自分のヤマウズラを籠から放ち、この男も籠からヤマウズラを放った。こうして闘鶉が始まり、二回渡りあうと男のヤマウズラが逃げ出したので皇族は大笑い。このように皇族のヤマウズラは何回も勝ち続けたので、皇族の腹心が、うちのヤマウズラに勝てるもんかと威張った。このとき宿の主が王成に「あんたの番がきた」というので王成は武者ぶるいしたあと台上にあがった。そして籠からヤマウズラを出した。これを見て皇族はいう。
「ほう、その方のやつは殺気立っておるな。油断はできんわい。ほれ、わしの鉄の嘴をここへ」というので、腹心が一羽の嘴がかなり尖った大きめのヤマウズラを抱いてきた。そして王成のと闘わせたが、すぐに負けたので驚いた皇族が、またも強そうなのを持ってこさせ、王成のと闘わせたが、またも負けた。焦った皇族、一番強いというヤマウズラを持ってこさせた。そこで王成がいう。
「あなた様のヤマウズラは神が授けたもの。もし私のが負ければ、商売上がったりになります」
「ははは!案ずるな。もしお前のが負けても、わしは褒美をつかわす」
皇族はこういい、かのヤマウズラを放った。これに王成も対戦しないわけにはいかない。こうして二羽は闘い始め、数回わたりあった挙句、なんと皇族のが負けてしまし逃げていく。
これに皇族は驚き、王成が嫌がる真似をしているのを無視して、なんと銀千両という大金で王成のヤマウズラを買い取ったワイ。
こうして王成は宿のオヤジにお礼として五十両を渡し、翌日家に戻った。するとかの祖母さんがまだいて喜び、土地を買わせ、新しい家を建てさせた。そしてこ王成の怠け根性を直すため、毎日厳しくしたので家の暮らしはますますよくなっていた。数年後のある日、キツネの祖母さんは、「王成や、また怠けたりはしないようにね。嫁さんを大事にしなさい」と言い残し姿を消したという。
そろそろ時間です。来週またお会いいたしましょう。
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