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「ギャップ・イヤー」ブーム

2012-12-06 13:22:16     cri    

 では、世界各国では、ギャップイヤーはどうなっていますか。一部の国の情況を調べてみました。

 ① オーストラリア

 世界19の国(ベルギー、カナダ、中国の香港と台湾、キプロス、日本、韓国、オランダ、イタリア、イギリスなど)とギャップイヤーの互恵協定を結んだ。18-30歳までの若者を対象とした仕事バケーションビザを提供します。つまり、貯金証明があれば、最長1年間の短期アルバイトが許可されるということです。

 ② デンマーク

 ここ数年、デンマーク政府はギャップイヤーに参加する学生の数を制限しています。就職促進のため、学生が卒業してから、早く就職することが推奨されています。2009年4月、デンマーク政府はギャップイヤーを諦めた学生に一定額の手当てを与える措置を実施し始めました。

 ③ オランダ

 海外、特にヨーロッパ以外のところへギャップイヤーを過ごすのは一般的です。オーストラリアは最も人気のある旅先で、一部の学生は学校からギャップイヤーの奨学金までもらえます。でも、ほとんどのオランダ学生のギャップイヤーは半年間です。

 ④ イギリス

 ギャップイヤーの発祥地として、非常に流行っています。オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどのイギリス連邦諸国は人気の旅先です。2004年、ハリ王子様は南アフリカでギャップイヤーを過ごしたため、南アフリカでギャップイヤーブームを引き起こしたそうです。

 ⑤ アメリカ

 ギャップイヤーは非常に少ない。アメリカの大学では学費は非常に高いため、多くの学生やその家族は1年間のギャップイヤーの費用を負担できないということです。アメリカ教育機関の統計では、2008年、アメリカで65.6%の本科生はローンに頼って学業を終え、平均債務は2万3186ドルだそうです。また、大学院生のうち、56.4%はローンに頼って学業を続け、平均債務は4万278ドルに達したということです。

 ヨーロッパに、制度のあるところが多いと言うのも、よく分かるような気がしますね。バランスの取れた大人の国が多いので、社会体験と勉強と言う二つの側面をうまく、組み合わせて、制度化しようという発想になるんでしょうね。その国の教育理念、習慣、人々の生活様式、そしてお金と関わっていますね。政府の支援や奨励がなければ、自分の財布と相談しなきゃ。

 ギャップイヤーには新しい体験をつむと言うだけではなく、外から自分の国を見つめなおすと言う側面もあるような気がします。ギャップイヤーを夢見ている若者には、がんばれと言うエールと同時に自分の体験から『急がなくても大丈夫だよ』と言う言葉もかけたい気がしますね。若いうちに、旅をしていろんなことを体験し、その土地の文化や風俗習慣を肌で身につけられるのは最高だと思います。でも、夢と現実には、どうもギャップがあります。「ギャップ」があるからこそ、夢は夢で現実より百倍も綺麗でしょう。「ギャップイヤー」にチャレンジするには、勇気やチャレンジ精神のほか、体力や物質面の準備、困難への覚悟などが欠かせませんね。自分の実際の情況に合わせて熟慮しなければならないと思います。旅に出かけることはもちろんストレス発散の良い方法です。でも、時には、実際の旅より、「精神的な旅」はもっと重要だと思います。(12月6日オンエア「イキイキ中国」より)


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