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中国、難航中の養老問題

2012-11-08 14:20:45     cri    


























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 これまでの番組では、新しく発表された親孝行の規則などを取り上げましたね。誰もが年を取るし、いつか私たちも高齢者になります。高齢化が深刻になりつつある中国や日本では、養老問題は大きな課題となり、何時でも国民の注目を集めていますね。

話題1:<中日養老の現状>

 日本では2000年から介護保険制度というお年寄りの介護のための新たな制度が始まった。この目的のひとつが、自宅での介護、在宅介護を促すための仕組みづくりだったが、実際には在宅介護を支える、介護サービスが十分でないことから、自宅での介護は難しいのが現実。かといって、老人ホームなどの施設も入るのが難しいのが現状。エーリンさん中国の場合はどうですか。

 中国では、老人ホームに入ることはとっても難しいです。公立の老人ホームなら、ベッド数が限られていますので、前もって申込まなければならないし、長く待たされるのも当然です。一方、私立の老人ホームなら、費用が高くて、一般の退職したサラリーマンはなかなか負担できません。ですから、ほとんどの高齢者は自宅で晩年を送っているようです。

話題2:<独り暮らしの高齢者>

 中国でもう一つ深刻な問題は、一人っ子世代の親たちが高齢者になりつつあることです。中国で、1978年から実施し始めた一人っ子政策は、これまで35年近く続きました。一人っ子世代は30代に入りつつ、その親の世代もだんだんと60歳以上の高齢者になっています。彼らの多くが子供と別れて暮らしていることが最近のアンケート調査で分かりました。中国民政省のあるアンケート調査によりますと、2011年末までに、中国で60歳以上の高齢者は1億8500万人いるということで、彼らの半分以上は子供と別れて暮らしているということです。

 子供が多ければ、そのうちの誰かが、親の面倒を見ることも、できますが,1人っ子の場合は、その子が親から離れていれば、必然的に独居老人となるわけで、これからの中国の老人問題というのは、相当深刻になりそうですね。独り暮らしの高齢者たち、もし、子供と同じ都市に住んでいるなら、なんとか安心できますけど。もし遠く離れていれば、お互いに心配ですね。例えば、私の実家は雲南省の昆明です、北京から飛行機でも3時間かかります。実家にいる親は、いまはまだ元気ですけど、彼らがもう少し年を取れば、やっぱり北京に迎えて一緒に暮らしたいんですね。出ないと、心配ですから。

話題3:<高齢者が必要なのは何ですか>

 では、番組の冒頭にも紹介しましたが、最近、中国版ツィッターのマイクロブログでは、「高齢者が最も必要としているのは何でしょうか」というアンケート調査が行われました。すると、様々な回答が寄せられて、みんなの注目を集めています。

 TOP3:

 ① 一番多い答えは、子供が常に実家に戻ってほしいこと。

 ② 二番目は、子供の仕事や生活が順調であること。

 ③ 三番目は、自分が健康であることです。

 そのほか、祝祭日は家族全員で一緒に暮らすこと。孫によく会うこと。旦那さん、もしくは奥さんと一緒に旅行に出かけることなどがあります。

 TOP3のうち、二つも子供と関係がありますね。親はやっぱり親ですから、自分の子供はいくら大きくなっても彼らのことに常に関心を寄せて、第1位に思っていますね。一方、中国の高齢者たち、自分のすべてを子供に尽くして、精神のより所は子供にあることも覗かれました。もっと自分のために生きてほしいですね。

 さらに、国連人口基金の予測では、2050年、中国の高齢者は4億3千万人に達し、総人口の3割を上回る見込みです。言い換えれば、2050年になると、3人の中国人のうち、1人は高齢者だということです。日本の統計では65歳以上をお年寄りとして調査しているが、三年後の2015年には総人口の26%、およそ4人に一人が65歳以上になると、見られている。日本のほうが高齢化の速度は早いが、中国は人口も多いし、一人っ子政策の影響もあって2050年、お年寄りたちを支えることができるのかどうか、心配もあるのではないですか?

話題4:<養老費用はどこから?>

 また、中国人民大学高齢者学研究所の報告書によりますと、2010年まで、中国で高齢者のうち、24%は退職金に頼って晩年を送っています。40%以上の高齢者は家族のほかのメンバーに養ってもらいます。さらに、最低生活保障などの社会救済で生きている高齢者は3.9%いるということです。24%の退職金に頼る人たちの存在は、国の財政にも影響を与えそうですし、40%以上の高齢者が、家族のほかの人に養ってもらっているという現状は、将来の高齢者の暮らしの不安要素となりそうですね。中国では退職金は日本の年金に似たようです。養老保険に加入すれば、現役の時毎月保険金を払い、退職してから、毎月退職金をもらえるんです。(日本では、年金は65歳からもらえると聞きましたが、中国では、退職金は退職の時点からもらえます)しかし、農村部の人や決まった職のない人たちは退職金などがないんです。

 報告書はさらに、「いま、中国で都市部と農村部の養老現状に大きな差がある」と指摘しています。都市部では、高齢者の6割は退職金、つまり年金に頼って生活しているのに対し、農村部では、退職金のある高齢者はわずか4.6%で、農村部で「養児防老」、老後の為に子供を養うという考え方はまだまだ深く根付かれているようです。国としてもこうしたことを始め、都市と農村の格差の解消に取り組んでいるんでしょうが、その格差の解消が、高齢化のスピードに追いつくのは、なかなか難しそうですね。

 中国では、「未富先老(豊かになる前に老いてしまう)」という言葉をよく耳にします。改革期にある中国、経済社会の発展は非常に早いですけど、社会保障など、ソフト面の整備はまだまだついていけないところが少なくありません。正直に言うと、自分の晩年生活に憂慮を持っている人も大勢いますね。何といっても、誰もが年を取っていつか高齢者になりますが、自ら高齢者を尊敬し、敬老の社会環境作りに努力しながら、社会全体の保障制度がしっかりなるのを願っていますね。(11月8日オンエア「イキイキ中国」より)

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