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中国のDV事情(前編)――カリスマ教師の豹変

2011-10-13 10:22:36     cri    


























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 13億の中国人を巻き込んで中国大陸を駆けめぐり大ブレークした英会話教育。創始者の李陽氏は、恥を捨て、全身を動かしながら大声を出して英語で喋るという独自の英語勉強法を提唱したんです。しかし最近、李陽さんのアメリカ国籍の奥さんが中国版ツィッターのミニブログ「Weibo.com」で、殴られた写真を掲載し、夫の家庭内暴力を訴えました。いつも教育者としてあちこちで講演している李陽氏がまさか家庭内暴力!中国で大きな話題となりました。また、この事件を通じて、家庭内暴力が今再び人々の注目が集まっています。

 「家庭内暴力」とは、名前どおり家庭内で行われる暴力行為のことです。配偶者による暴力、 夫から妻へ、若しくは妻から夫へといった暴力のほか、親から子供への児童虐待、子から親へ、長子から下の子へ、孫から祖父母へといったさまざまなパターンがあります。今日は主として、配偶者の間で起こる夫婦間暴力、いわゆる「ドメスティック・バイオレンス」にスポットを当てます。

 ドメスティック・バイオレンスは「DV」とも略称されています。同居関係にある配偶者や内縁関係の間で起こる家庭内暴力を指します。身体的虐待のほか、精神的虐待、性的虐待、経済的暴力、社会的隔離など様々な種類がありますね。

 さて、DVの防止や被害者の保護を図るため、日本では、どんな法律や措置がありますか。

 日本では、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律「DV防止法」が2001年の10月に施行されました。でもこれは結婚していない恋人間や親戚、親子、姉弟、兄妹などを対象としていないんです。配偶者以外の暴力、例えば恋人や元夫婦などにおける行動の規制には、「ストーカー規制法」が適用される場合もあります。ほかには、近親者間では「迷惑防止条例」もあります。

 こちら中国では、2001年4月に発表された新しい「婚姻法」に、「ドメスティック・バイオレンスの禁止項目」が初めて盛り込まれました。しかし、日本のような「DV防止法」はまだありません。今回、カリスマ英会話教師の李陽氏のDV事件をきっかけに、中国婦人連合会は、10月に全国人民代表大会常務委員会と協力して「反家庭暴力法」、いわゆる「DV防止法」の起草に取り組むことを明らかにしました。いま、この法律は論証段階に入っています。

 中国婦人連合会の報告書によりますと、中国では、1995年北京で行われた第4回世界婦人大会によって、初めて「ドメスティック・バイオレンス」という概念が人々に紹介されました。しかし、これまでの16年を見てみますと、DVの防止に関する法律や措置の進展は実に遅いです。全国婦人連合会がこのほど行ったアンケート調査の結果を見てみましょう。中国では、DVの発生率は35.7%で、9割以上が夫から妻への暴力だそうです。また、アンケート調査を受けた女性の16%が「配偶者からの暴力を受けたことがある」と答えました。さらに、5割(半分以上)の女性犯罪者、8割以上の女性殺人犯の犯行はDVを受けたことと関係あるということです。また、家庭内暴力は女性が自殺する最大の原因となっています。

 しかも、残念なことに、いま、DVの発生率は今も高まっているようです。中国で経済が進んでいる広東省を例に見ましょう。広東省婦人連合会の統計では、2010年に届いたDV事件の訴えは3874件あり、2009年より17.6%も増えたということです。

 では、なぜ中国でDVの発生率が上昇するのでしょうか。続編で分析してみたいと思います。(つづく 「イキイキ中国」より) 後編はこちら

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