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中日国交正常化39周年特番~身近な中日友好(1) ~北京で剣道指導に奔走する日本人

2011-09-22 11:34:03     cri    


























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 北京の西北にある日本剣道の練習場、勇ましい声が響いてます。ここに、日本の剣道を真剣に練習している中国人の姿を見ることができます。そして、その指導にあたっているのは、対外経済貿易大学の日本語教師・森田六郎先生(67歳)です。

 中国では、剣道の発展はまだまだスタート段階にあります。民間団体の中国剣道団体連盟が2009年に世界剣道連盟に加盟しましたが、いま、大陸部の剣道人口は3000人ぐらいで、最近は国際剣道大会にもよく出場し、レベルがどんどん上がっているということです。

 中国で剣道の普及に取り組んでいる森田先生が大きな使命を果たしています。森田先生は大学の剣道部だけでなく、北京にある中国人が運営している剣道館・錬津館、北京日本人会剣道同好会、そして、いろんな学生団体の剣道クラブへ指導に飛び回っています。中国人の弟子に大きな期待を寄せているようです。

 森田:非常に熱心で、進歩が早いですね。そういう意味で、今後は楽しみななです。やっぱり勝負というか、勝ち負けに拘るんで、やはり勝ちたいというところがありますから。いま、中国の人も段位が上がって、稽古の量が増えた人たちはもうそれをだいたい理解しはじめて、子供たちにも教えなければならないと思います。

 日本で「道」とつくものは、かなり精神性が重要視されます。剣道も例外ではありません。ある意味、勝ち負けよりも精神修行みたいなところがあります。体を鍛える一方、中国人に「剣道」というスポーツの精神、礼儀、文化を理解してほしいというのが、森田先生の願いです。

 

 森田:それはやっぱり文化の違いなんて、日本みたいに畳の生活をしてて、正座をして礼をするのは当然という文化から生まれた子と、初めからベッドや椅子の生活をしてて、土足で部屋に入るのは普通の生活をしている子、そういう文化の差って、初めからなかなか埋まらないから、その辺でやっぱり剣道で長い稽古をやっている中、やっぱり日本人の生活とか、感覚とか、そいうものが少しずつ分かってくれる人が出てくると僕は素晴らしいことだと思っていますけど」と森田さんが語りました。  

 異国の中国で、剣道の指導に励んでいる森田先生、この仕事から味わった最高の楽しみは一体何でしょうか。

 森田:中国人の弟子がどんどん進歩してくれて、私が来た頃は初段しかいなかったんですが、いま、その人たちはもう三段、四段、次は五段を目指すぐらいで、みんな立派に育っています。それはまず一番嬉しいですね。しかも、田中君たちの留学生と中国の若い人同士の交流、それを見て、あ、いいなぁとすごく思います。

  

 森田先生の話に出た「田中君」は先生の助手で、北京語言大学に留学して2年目という田中崇輔さんです。小学校5年生から剣道の練習を始めた田中さんは日本での大学受験に落ちて、2年浪人してから親の手配でいやいやながら、北京留学にやってきたということです。

 田中:最初来る時はいやだなぁ、いやだなぁと思ってたんですけど。実際来て見て、一週間もすれば、ああ、これもありかなぁというふうに、すぐ慣れたのはあります。)

 田中さんは北京に来る前の気持ちを正直語ってくれましたね。最初はちょっと心細かったですけど、来てみれば、すぐ慣れます。いま、田中さんは剣道指導の中国語通訳をも担当していますよ。剣道好きの中国人と良い友達になり、北京生活にすっかり溶け込んでいます。

 田中:日本語でも難しいような説明をされて、どういうふうに日本語に訳してみんなに伝えればいいのか、困ったなぁと悩んでいるところがあります。みんな剣道に非常に関心が強いっていうものがあって、練習が終った後に、いつも一緒に食事に行くんです。その時、「ここをどうしたらいいのか」と、一人一人に疑問を持っていて、すごい熱心だと思います。日本で僕の中学校、高校、その時の同級生とか後輩とかよりも、すごい熱心さが伝わってきます。

 中国人若者が日本の剣道に対する熱意に触れた田中さん、中国の伝統文化にもチャレンジしてみたくなりました。

 田中:僕は運動以外にも、音楽の方に興味があって、中国の「二胡」、楽器なんですけど、ちょっと学びたいなぁと、ちょっと探しています。

 日本の剣道を学んでいる中国人若者に負けないように、自分何とか中国の伝統文化を学びたいという想いは、「若さ」の交流による良い刺激と言えます。中日の文化交流に励んでいる森田先生と田中さん、今後とも、中国で有意義な生活をおくってほしいと思います。(つづき 取材:吉野; 文・整理:エーリン「イキイキ中国」より 09/22 )

 

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