無錫市恵山区堰橋鎮に住んでいる、二胡の愛好者周さんはこれまでに、多くの民間音楽楽器店を回っていましたが、気に入る二胡を見つけませんでした。このほど、友人の紹介で梅村にやってきました。ここでやっと気に入る二胡を見つけました。周さんは「気に入る二胡を買いました。2000元(3万円)です。値段は少々高いですが。引いてみたら、最高の気分になります。これは大好きです」と語りました。
二胡の伝統工芸の後継者ト広軍は20年も二胡の制作をしました。二胡への理解も深く、また自ら各時期の二胡の代表作品を収集しています。トさんは「これは「二泉に映える月」と言う曲を収録した時に、阿炳が使ったものを真似て作ったものです。琴の筒と書く琴筒(チントン)は竹で作られ、弓は黒い馬の尾毛(おもう)です。その形と器具は伝統的な方法で作られたため、その時の生産技術がまた初級のレベルにある。長年の改善により、今の生産技術がより高いレベルに上った」と述べました。
二胡の製作は伝統工芸を重んじ、材料の選択と加工、琴筒に蛇の皮を覆うこと、彫刻、それから磨くという100余りの制作工程があります。企業の責任者黄建洪さんは「二胡は、柱と琴筒、駒、糸巻きの4つの部分に大まかに分けています。このうち、柱の生産は20あまりの制作工程があります。材料の選択から生産完了まで、少なくとも一月かかります。二胡を選ぶ方法は2つあります。一つは材質の優劣で、(紅の木)と書く「紅木」、または紫檀(したん)を使って制作されたものは上等品と言えます。もう一つは音色で、プロの方に演奏してもらって、耳慣れる音が出るならば、よいものと言えます」と語りました。
現在、梅村で製作された二胡の種類が多く、一般の人々が使うものから、プロの方が使うものまで数十種類あります。値段のほうも、数百元(日本円で数千円)のものから1万元以上のもの、ひいては、十数万元のものまで様々です。(現在、梅村には、二胡を制作する企業は十数社あり、二胡の年間販売量が4万セットを上回っているということです。
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