一通り新都市を巡った後、私たちは新都市の中に建設された「中国書法博物館」を参観しました。

手指画を鑑賞する記者たち=撮影:万兵
鉄嶺市は「手指画」と呼ばれる手の指や手のひら全体を自由に駆使して描く水墨画の発祥の地です。
清の時代の官僚高其偑が創始したこの水墨画の画法は、実際に見ると筆の水墨画よりも温かみがあり、力強くそしてリアルに画家の気迫を感じることができます。

手指画の作品と作者の劉さん
「手指」は日本語で「指」を指す言葉ですが、実際には手全体を使って線の強弱や色の薄さ、濃さをコントロールするなど、より自由なスタイルの描画を楽しむことができます。
自然豊かな場所には得てして多くの芸術家が集まり、そして芸術家が生まれ、芸術が育つものですが、鉄嶺は正にそういう要素を備えた町なのです。
中国各地で「"手指"水墨画」の教室が開かれているそうですから、機会があれば是非訪れてみてください。たった一枚の紙から伝わるその豊富な感情の波は、実際に目にして初めて心の中に溢れてくるものであるということを体験するためにも、是非足を運んでみて欲しいと思います。
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