さて、本日のメインは鉄嶺市の視察です。
鉄嶺市に入ると、目の前に広がっていたのは広大な、それは広大なトウモロコシ畑。そう、鉄嶺市はグリーン農業を中心とした産業が発展している土地なのです。
トウモロコシ畑を進むと、目の前に突然先進的なビルが立ち並ぶ一帯が現れます。そこが昨日の「瀋撫新都市」と同様に「大瀋陽」計画の一環として構築された鉄嶺の新都市エリアなのです。

凡河新都市を見渡した様子:撮影:万兵
鉄嶺の新都市は既にほぼ建設が完了しており、一部の機能は既に利用開始されています。
この「凡河新都市」、実際にここを訪れたことが無い人でも、この都市のことを知っている人が居るかもしれません。実はこの新都市は、上海世界博覧会「地球館」にモデル都市として展示されていた新都市なのです。
「凡河新都市」は、湿地帯に建てられた新都市です。昨日訪れた瀋撫新都市が河水以外の自然を人の手で作り上げることに取り組んでいるのに対し、この新都市は元々存在していた湿原を利用して、都市と自然の融合を目指しています。

凡河新都市を囲む湿地をバックに=撮影:万兵
実際に見たこの都市は正に都市のようでありつつ湿原が大面積に広がり、「水の街」をテーマとしたこの新都市は鉄嶺の都市部からも程近く、夏になると湿地には蓮の花が咲き乱れ、野生の黒鶴(中国国家二級レベルの保護動物)が飛来するのだそうです。
夏には是非子供や友達を連れて訪れたい。上海世界博覧会にモデル都市として展示されたその意味が深く感じられた新都市でした。
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