信陽市は河南省の最南部に位置する地級市であり、東部は安徽省、西部と南部は湖北省と隣接し、面積は1万8925平方キロメートル、人口は約640万8000人となっています。
信陽市は中国十大銘茶の一つである信陽毛尖の生産地です。当市は住みやすく、景色が美しく、空気がきれいで、気候が穏やかであるため、「江南の北国、北国の江南」と称えられています……
「臨安春雨初霽」陸游
「詠茶(茶を詠ず)」蘇軾
「夏中偶作」柳宗元……
「信陽」と聞いて、日本の方はそれほどピンとこないかもしれませんが、お茶好きの私には胸がときめく場所です。信陽毛尖という
とても有名な緑茶の故郷だからです。最近、私はこの信陽毛尖を紅茶に加工した信陽紅を飲んで……
信陽市は河南省の一番南の方に位置し、東は安徽省、西、南は湖北省と隣接しています。
信陽といえば、「信陽毛尖」というお茶がすぐ頭に浮かびました……
信陽での取材、最終日。この日のテーマは朱鷺。董寨鳥類自然保護区を一日取材した。
先ず訪れたのが、科学普及館。山間のこの地は鳥の楽園ということでたくさんの野鳥が
生息している。ここでは剥製でその様子が再現されている…
午後は、お茶以外の信陽の魅力を探訪。先ず、訪れたのは西河村とい800年ほどの歴史を持つ村。山の中にぽつんとあるのだけれど、そのお蔭で豊かな自然が残っている。北京より南へ1000キロ来ているだけあって、暑い。蝉が賑やかに私たちを迎えてくれた。
蝉しぐれの中、村の小道を歩いていると夏休みにおばあちゃんの実家に遊びに来たような感覚に陥る。日本も中国も農村の風景は、似ているところがある。また、ここには清の時代の建物も残っていて、カフェや宿泊施設になっている…
この日は、先ず信陽市の喬新江市長との会見からスタート。記者団の中で最年長の私がトップバッターで質問することになっている。先ず、信陽市はどんなところなのかを市長に尋ねる。豊かな自然、恵まれた交通条件、そしてお茶の産地と信陽の魅力を熱く語ってくれた。私にとっては、お茶の産地=豊かな所と思っていたが、このあたりはそうではなくむしろ貧困地区に入っているということが解った。貧困から抜け出すためには、経済の発展が欠かせないが、それはまた豊かな自然環境の破壊に繋がらないか…
お茶をテーマにしたこの日の取材、午後は製茶過程を見学する。先ず1軒目のお茶農家を訪問。建物に入ると無造作に茶葉が置かれている。ふわ~っとお茶の香りが漂う。
この日の午前中に摘んだばかりのものだと言う。触ってみると、薄絹のように柔らかい。こっそり小さな葉を口に入れて噛んでみる。あまりに柔らかくて歯ごたえはないのだけれど、噛んでいくうちに抹茶の味が口の中に広がる…
取材1日目は、高速鉄道での移動だけだったので2日目の今日からいよいよ本格的な取材が始まる。この日は「お茶」がテーマ。
先ず、向かったのは五雲集団の龍潭茶葉有限公司というお茶のメーカー。到着するとショールームのような場所に案内される。製品である茶葉が展示されている棚の上には、国家の指導者を始め要人がこの企業を参観した時の写真が飾られている。「お茶」というものを政府としても重要視していることが見て取れる。そして、この場所で会社の説明があった。それによると生産から加工、販売までを手掛ける茶業専門の会社で従業員は1000人超…