白羽扇(はくうせん)を揺(うご)かすに嫩(ものう)く
裸袒(らたん)す青林(せいりん)の中(うち)
巾(きん)を脱(ぬ)ぎて石壁(せきへき)に掛(か)け
頂(いただき)を露(あら)わして松風(しょうふう)に灑(あら)わしむ
追記:戒台寺、潭柘寺めぐりは、北京の旅のわたしのおすすめコースです。季節は秋が最高、紅葉の美しい山々を車のなかから楽しむのです。赤い柿が枝もたわわに実っています。潭柘寺の塔林には、金•元•明•清の高僧の墓塔72基が文字通り林のように立ち並んでいます。なかには、明の宣徳四年(1429年)に北京で円寂したといわれる日本の高僧無初徳始ら日本やインドの僧侶の墓塔もあり、千人以上の僧侶がいたという全盛時代のこの寺の姿が偲ばれます。
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