北京
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習近平国家主席はフィリピンのドゥテルテ大統領の要請を受け、初めて公式訪問します。中国の国家元首がフィリピンを公式訪問するのは13年ぶりです。ドゥテルテ大統領は先ごろ、首都マニラで、両国の関係や協力など一連の話題について中国メディアの質問に答えました。
ドゥテルテ大統領は、「私の在任中に習近平主席が訪問することになり、自信を持って自分が中国の友人であると言うことができる」と述べました。その上で、「大統領に就任してから中国との関係が改善しており、両国は複数の事業協定を結んだ。フィリピンも貿易や工業化、インフラ整備、災害救援などの面で中国といい協力を進めた」と語りました。
またドゥテルテ大統領は、「こうした良好な関係は、フィリピンから中国への輸出の増加や、フィリピンを訪れる中国人観光客の急増といった形で示されている。また、中国からフィリピンへの真心ある援助にも示されている。中国の援助は常に、一部の国とは違って見返りを求めていない」と述べました。
さらに、「フィリピンの通貨ペソと人民元の直接の両替や取引を推進し、二国間貿易の際に自国通貨で決済できるように進めたい。習主席との会談では、『一帯一路』について話し合い、合意事項を早期に実行していきたい」と述べました。
また、両国の協力や関係のあり方についてドゥテルテ大統領は、貿易関係のレベルアップ、防衛協力の緊密化、海洋協力のレベルアップという3つの提案をしました。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の手配により、フィリピンは今年から2021年まで、中国との関係の調整国を務めることになります。ドゥテルテ大統領はこれについて「中国と友好的な関係を堅持していく」と強調しました。(玉華、森)
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