・ 主な登場人物
関 羽:生(紅生)
劉 備:生(老生)
張 飛:浄(武浄)
呂 布:生(小生)
あらすじ
『虎牢関』という演目は前回に紹介した『斬華雄』の後、すぐに起こった物語です。主人公の呂布は三国時代の猛将です。呂布は内モンゴルの出身で、字(あざな)を奉先といい、有名な美人、貂蝉を嫁にしました。貂蝉のために、義父の董卓を裏切って殺すことさえいとわないのでした。戦場で敵なしの猛将でしたが、無鉄砲な性格や内政が苦手などのゆえで、とうとう白門楼で曹操に殺されてしまいました。汜水関で関羽が董卓の大将華雄を斬って、義軍は虎牢関まで進み、ここで呂布と会いました。呂布は董卓の部下である上、養子なので、必死に虎牢関を守っており、義軍の足どりがいったん止まらざるを得ませんでした。呂布は負けたことのない猛将といううわさがあるため、誰もむだ死にをしたがらなくて、また膠着状態になりました。このとき、関羽は再び立ち上がり、劉備、張飛と一緒に出征の軍令を受けました。虎牢関の前、兄弟三人が手を携えて呂布と戦い、ようやく勝利を収めました。実はこの一戦によって、呂布の武力を人々に見せたのです。もし虎牢関で関羽が1人だけで呂布と戦ったら、どんな結果になるか誰も言い切れないでしょう。
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