前回に続いて、「中日協力に友好的な橋をかける――中華人民共和国国際科学技術協力賞の受賞者・栗原博教授(下)」をお届けします。

劉延東国務委員と栗原博教授の記念撮影

　栗原教授は科学技術の仕事に従事するほかに、教育にも熱心で、中国の博士研究生、大学院生40人以上を指導しました。学生の話に言及して、栗原教授は、「学生たちはとても頑張ります。私が教えた最初の博士研究生は教育省の新世紀人材賞を取りました。この賞は非常に価値があります。このほかに、中国科学院に入って、仕事をする学生もいますし、大学や研究所などに入って、教鞭をとる学生もいます。また、外国に留学する学生もいます」と自分の誇りであると嬉しそうに語りました。栗原教授は普段から学生と親しく付き合い、学生から歓迎されています。

　今年は中日国交正常化40周年という節目の年に当たります。中日両国の科学研究分野での協力に全力を注ぐ栗原教授は、「中日両国は、海で隔てられているとはいえ交流が続いている隣国であり、今後、中国を離れての日本の発展はなく、中国も日本から離れることはできません。現在、両国の間には、いくらか摩擦がありますが、これはいかなる国同士でも免れることはできません。それに私は両国の国民は、とても友好的だと深く信じています。私たちは中日友好を進めていきたいと思います」と述べました。