村の中の道を歩いていくと、途中、道の真ん中にテントを張り宴会の準備をしていたり（結婚式？）、もう使われてなさそうなスキー場のリフトを通り過ぎると、とたんに人家もまばらになってきました。山の上の塔が目的だから上り続けるのはいいけど、ちょっと道が寂しすぎると心配になってきました。かれこれ50分も上ったころ、石造りの門が見えてきました。

万仏堂過街楼

　脇に「門頭溝区文化財・万仏堂過街楼」という石碑が立っています。きれいに修理してあるのでいつごろの建物か分かりませんが(後で調べたら16世紀の建築でした)、かつての参道の跡でしょうか。

　ところが、寺も塔も見えないままとうとう車の道も途絶えてしまいました。石段が続く山道を登っていくと、道はどんどん狭くなり、やがて獣道のようになっていきます。ホントにこの先に万仏堂はあるんだろうか…。だんだん不安になってきました。もうバスを降りて1時間以上歩いています。百度で調べたところではせいぜい20分か30分で着くはずなのに…。

　それでも最初に見えた塔はこの方向にあるはずだ！と我が身に言い聞かせ、道とも言えない道をはうようにして登っていくと…、