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日本人スタッフのつぶやき241ーー春が来た

2013-04-01 15:34:14     cri    

春が来た 

 今回の一枚の写真

  先日、突然、自宅マンション下に「これ、サクラ?」と最初、半信半疑で近づくと、桃が植えられ、花が満開です。サクラと間違えた妻は「花見しよう、花見!」。20数棟、千人以上が住む中、唯一の日本人だけに、ちょっと照れくささを感じ、「満開になったらね」と笑ってごまかす私。

  数日後、忘れていた自動車免許更新のため、九州へ。もう春爛漫といった感じで、すでにサクラが、ここぞとばかりに咲き誇っていました。「2、3日で散っていくかな」と地元のタクシー運転手。舞う花びら、日本では出会いと別れをサクラが知らせてくれます。「ねえ、あそこ、サクラが満開の小さな山に猿が飼われていたよね、どうなった?」。運転手は頭をかしげながら「そりゃあ、大昔のこと、とっくにいませんよ」。地元を離れて三十数年、幼い時の思い出なんか、時空の彼方と知っていても、その場所のサクラを見るとつい、話したくなります。

 突然の帰郷にも必ず集まる幼なじみ2人組がいます。特に新聞記者やテレビの仕事をしている頃は忙しさにかこつけて、地元を素通りした生活が多かったのですが、北京での生活を始めてからは、日本では必ず地元に立ち寄り、北京に帰るようにしています。

  「テツヤどうや、久しぶりやろ、うまかろ」と自慢げにテーブルいっぱい、焼き鳥を並べてくれます。ひと通り、最近の出来事を話し終えると、ビールから焼酎に変わり、「テツヤはさあ…」と私の人生の大反省会が始まります。私はいつも笑いながら聞きます。まさしく、幼なじみは私のタイムマシーン。日本に居ては取り戻せなかった時間を少しずつ、3人が共有し始めたことをうれしく感じます。「えっ、もう焼酎なくなったの?」。(山下)

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